2023年5月31日(水)
パイオニア PAX-A20 は、昭和44年(1969年)ごろに発売されたコアキシャルスピーカーです。
今のところ、ウチでのメインユニットになっています。
入手当時にも書きましたが、中古で2個購入して1個は正常でしたが、もう1個は音が若干小さく、たまに音が極端に小さくなることがありました。
音が出ないわけではなく、ユニットに耳を近づけると小さく音が聞こえます。
原因が分からなかったのですが、ある時、コーン紙を軽く押してみると音が出たのです。
それ以来、音が小さいときはコーン紙を押すことで音が出るのを何度か繰り返してきました。
最初はボイスコイル付近がおかしいのかと思っていましたが、あるとき、ネットでコーン紙のリード線のつなぎ部分の接触不良ではないかというのをみて、現物をよく見てみました。
スピーカー端子から網線でコーン紙に行っています。なんと、ハトメ状のものを貫通しています。
ウーハーのボイスコイルにはアルミ線を使っていると言うので、これもおそらくアルミ素材でしょう。
表から見るとこうなっています。網線がハトメを貫通してツイーターに行っています。ウーハーへ行く方は、ハトメ部分でアルミ線にハンダ付けされているようです。線の端部が見えますね。
網線はそのままツイーターの端子にハンダ付けされています。
音が出ないときにコーン紙を押すと音が出るということは、ウーハーとの接続部のハンダ付けが腐食や亀裂などで接触不良になっている可能性があります。
場所が場所なので、素人の修理はやめたほうが良さそうです。コーン紙を焦がしたり穴を開けたりすると代わりがありませんから。それにアルミ素材ですし。
ただ、原因がこの箇所かもしれないとわかっただけでも良かったと思います。
PAX-A20はとても気に入っているので、スペアを入手したいものです。
PS 2023/06/02
これで思い出したのが、2022年11月に入手したPAX-A16も1個音が出なかったことです。
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現物はもう無いので、画像を探してみました。
するとこんな画像が。アルミ製と思われる網線はPAX-A20よりずっと細いですね。
網線とウーハーへ行くアルミ線の接続部のアップです。左側がなにかおかしい。
さらにアップしますと。
本来のウーハーのリード線は黒く固定されたダンプ材入り接着剤の中に見えます。ハトメにハンダ付けされているように見えますね。
そして、それとは違う銀色のリード線が網線の根本に半分巻かれて繋がっています。
修理した跡のように見えます。ここをチェックしなかったのはミスでした。
この箇所か、その先の本来のリード線に接続したであろう箇所の不良だったのかもしれません。でももう手元にはないので確かめようがありません。
PAX-Aシリーズで音が出ないときは、ここも確かめる必要がありますね。
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