3週間ばかりコーラル8CX-50の音を毎日聴いてきたので、この辺でパイオニアPAX-A20との試聴比較を書いてみたいと思います。
ソースはAmazon Music Unlimited からビル・エヴァンス・トリオの「Sunday at the Village Vanguard」です。
PAX-A20を基準として★5つとした場合です。
8CX-50 | PAX-A20 | |
重低音 | ★★★★★ よく出る。深みのある音 | ★★★★★ よく出る |
重低音の明瞭度 | ★★★★★ よりクリア | ★★★★★ クリア |
音感 | 奥ゆかしい。深みのある音 | 明るい乾いた感じの音 |
中音域 | ★★★★★ 前には出てこないがバランスのとれた音 | ★★★★★ 割と前に出てくる感じ |
高音域 | ★★★★★ ホーンの澄んだ音色が心地よい | ★★★★★ あまりホーンを感じさせない |
全く互角だと思います。
一言で言えば8CX-50は奥ゆかしい音、PAX-A20は比較的前面に出てくる開放感のある乾いた音。
うまく伝わるのか分かりませんが、8CX-50は箱の内側で鳴っている感じ、PAX-A20は箱の前で鳴っている感じ。
FLAT8のときは、FLATの方が音が前に出てくる若々しい音と思いましたが、今回はPAX-A20の方が若々しさを感じました。
FLATシリーズと同じ系統の音でも、8CX-50は前面に押し出しては来ないがまじめな正統派の音と言った感じです。
全体のクリア感は8CX-50の方が勝るような気がします。特に重低音のクリア感が良いです。
高域は、これも8CX-50のホーンが箱のやや奥で、控えめだけどしっかりと鳴っている感じです。
中域がやや前に出てくるPAX-A20は音楽性ということでは聴いていて楽しく思います。
傾向がかなり違うので、これは好みにより、または、その日の気分で、さらには曲によって選択すればいいんじゃないかと思います。
そういう意味では、それぞれ専用のエンクロージャーが欲しいところですね。
オールドファンには両方とも入手しておきたいユニットではないでしょうか。
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