2025年6月14日(土)
3週間ばかりコーラル8CX-50の音を毎日聴いてきたので、この辺でパイオニアPAX-A20との試聴比較を書いてみたいと思います。
ソースはAmazon Music Unlimited からビル・エヴァンス・トリオの「Sunday at the Village Vanguard」です。
PAX-A20を基準として★5つとした場合です。
8CX-50 | PAX-A20 | |
重低音 | ★★★★★ よく出る。深みのある音 | ★★★★★ よく出る |
重低音の明瞭度 | ★★★★★ よりクリア | ★★★★★ クリア |
音感 | クリアな音 | 明るい乾いた感じの音 |
中音域 | ★★★★★ ヴォーカル域はやや前に出てくる感じ | ★★★★★ 割と前に出てくる感じ |
高音域 | ★★★★★ ホーンの澄んだ音色が心地よい | ★★★★★ あまりホーンを感じさせない |
※あくまでも個人の感想ですので違う意見もあると思います。
最初聴いた時と1カ月ほど聴いた後ではやや感じが違ってきましたので、現在の状況にアップデートしたいと思います。
一言で言えば8CX-50はクリアでち密な音。PAX-A20は開放感のある乾いた音。
FLATシリーズと同じ系統の音で、8CX-50は最初は前面に押し出しては来ないと思っていましたが、次第にヴォーカル域が前に出てくる感じがします。
おそらく8CX-50のエイジングが進んだためと思います。
クリア感は8CX-50の方が勝ります。全体にクリアですが特に重低音の感じがよいです。
これはアルニコマグネットの特性かもしれませんね。
磁束密度が同じであったとしても、コーン紙が動いた時の逆起電力によって元に戻ろうとする力がわずかに強いのかも。応答性に関する過渡特性がうまく働いているのかもしれません。根拠はありませんが。
高域も8CX-50のホーンの方がやや前に出てくる感じがあります。
音楽性ということでは、PAX-A20の方が滑らかな音で刺激的ではなく聴いていて楽しく思います。
傾向がかなり違うので、これは好みにより、または、その日の気分で、さらには曲によって選択すればいいんじゃないかと思います。
そういう意味では、それぞれ専用のエンクロージャーが欲しいところですね。
オールドファンには両方とも入手しておきたいユニットではないでしょうか。
PS. 2025/06/20
今日はジャズで聴くクラシックを聴いてみました。
甘いピアノの音色が何とも心地よいです。
このアルバムに関しては、ピアノの音色がクリアでぼやけない8CX-50の方があっているように思います。
8CX-50とPAX-A20は音の傾向がかなり違うと書きましたが、右に8CX-50、左にPAX-A20をセットした状態が私のお気に入りです。
8CX-50とPAX-A20の中間の音色が良いんですよね。
クリアではっきりした8CX-50となめらかで乾いた感じのPAX-A20。これがちょうどいい塩梅で聴けます。
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