2023年3月24日(金)
最近Youtubeで見つけた動画に「裸とソルダーレスは音を悪くする~スピーカーケーブルを端末処理する方法のすべて」というのがあります。
スピーカーケーブルの端子を被覆を剥いたままの状態で使っていると音が悪くなるというのです。
その訳は第一に、銅線が酸化して酸化被膜ができてしまうこと、第二に、ケーブルを端子にきつく締め付けてあっても、次第に緩んできてしまうことだそうです。
こちらです。作成者は「創造の館 Technical Report」さんです。
私は10年以上も次のような状態で使ってきました。ケーブルはカナレの4芯。2本づつ束ねて銅線むき出しでアンプ出力端子に止めています。アンプはLM3886です。
スピーカーの方も、バナナ端子ではなく昔の差し込んで止めるタイプ。上記のカナレケーブルを2芯づつねじったものを差し込んでいました。(DS-32Bは箱だけで、ユニットはパイオニアPAX-A20がついています。)
ケーブルの端末状態です。左の2本がスピーカー端子に差し込んでいた方。酸化しているのがわかります。右の2本がアンプ端子に止めていた方。こちらはほとんど酸化していません。
さっそく処置を始めました。手持ちの自動車用のY型圧着端子を取り付けました。こちらはアンプ出力端子に接続する方です。手持ちを使いましたが、もっと肉厚のものを使ったほうが良いです。
スピーカーのプッシュ端子にはフェルール端子が良いのですが手持ちがないので、ハンダメッキすることにしました。ハンダメッキして端子に差し込みます。
ケーブルをクランプで止めておくとハンダメッキしやすいです。
処置したケーブルを使ってみました。ケーブル自体はそのままで端子部分だけ処理したものです。
こんなことで音が変わるとは思っていませんでした。
その結果は
PAX-A20の高域が明らかに伸び、もやが晴れてすっきりした音になりました。高域が伸びることでヴォーカルの息遣いまではっきりと聴こえます。シンバルなどの高音もピントがあってきれいに聴こえます。
ソースはAmazon Music HDですので、foobar2000の再生音よりは本来ソフトな音なのに、明らかに明瞭度が上がっています。
ヘイリー・ロレンもとてもいいですし、手嶌葵の明日への手紙やショコラ、井筒香奈江の悲しくてやりきれないなどのヴォーカルがとてもいいです。
こんなに変わるものなんですね!!
コツは、銅線むき出しではなく、圧着端子やバナナ端子を利用してアンプ端子に緩まないようにしっかりとケーブルを止めること。
スピーカー端子はバナナ端子が良いですが、差し込んで止めるタイプの端子なら、ケーブルの端末をハンダメッキするだけでも大丈夫。
もし、銅線むき出しで繋いでいる方がいらっしゃったらぜひお試しください。
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