2024年1月29日(月)
コーラルの8CX-50を入手できました。でも1本だけです。
1本でも片方をFLAT-8 Ⅱにして、もう一方を8CX-50にすれば音色は分かります。
これは1本のユニットしか入手できなかったときによくやる方法でして、パイオニアPE-16が1本しか入手できなかったときは、PE-16とPAX-A16やPE-16とP-610DBで視聴したりしました。
前置きはこのくらいにして、さっそく感想を書きたいと思います。
8CX-50の第一印象は、FLAT-8に似た方向性の音だと思いました。
時系列的には8CX-50の方がずっと先に製品化されているので、FLAT-8の方が8CX-50に似ているのですが。。。
聴きやすい爽やかな音色という感じです。
8CX-50がどの程度使われてきたかわからないので、最初はヴォーカルをしばらくかけて慣らしました。
使ったのはちあきなおみやトワ・エ・モワのソースでfoovar2000を使用してPC再生しました。
ヴォーカルがうるさく聞こえることはなく、聴きやすい音色で好感が持てます。
しばらく慣らしたところで、一番気になったのは低音ですので、ブライアン・ブロンバーグのWOODをかけてみました。
低いベースがきちんと聴こえてきました。
なかなかいけます。
ただ、今のところはスピーカーから低音が出ているだけで、肌に感じるほどの低音は出てきませんが、これは鳴らし込んでいくうちに出てくるはずです。
16cmスピーカーのような、出ているんだけどもう少し・・・というような不足感はありません。
音はまだ荒いところもありますが、これも鳴らし込んでいけばもっと滑らかになるはずです。
ずっと以前に10CX-50を購入して聴いたときは、ヴォーカルがうるさいことがあって早々に手放してしまったことがあるのですが、8CX-50はそのようなことがありません。
同系統の音色のFLAT-8の予備機としても手元においておきたいユニットだと思います。
8CX-50ユニットについて
20cm2ウェイ同軸型スピーカーユニットです。当時はコアキシャル(同軸)と言われました。
20cmの黒いコーンウーファーとシルバーに輝くホーンツイーターの組み合わせです。
クロスオーバーは3kHzとなっています。
ウーハーはフルレンジ的に使用し、ホーンツイータは低域をカットした信号を再生しています。
ウーファーのエッジにはスカイパー・エッジというもの採用しているそうですが、布エッジにダンプ剤を塗ったものらしいです。
スカイパーエッジは、BETA(ベータ)シリーズにも採用されています。
表側が凹んだU字型をしたエッジで、やはりやや硬化が見られます。軟化処理をしてやればさらに低音が充実しそうです。
8CX-50のエンクロージャーについて
手元にある本で8CX-501の指定箱をみると次のようになっています。8CX-50も同様と思います。
ユニットを裏から取り付けるときの開口寸法は直径208mmです。上記の画像のように試験的に表から取り付けるときは直径180mmの開口で取り付けできます。
裏から取り付けたほうがスッキリときれいに仕上がります。
出典:Audio 別冊 スピーカー自作マニュアル 電波実験社刊
容積は約70リットルです。奥行きが短いので置きやすいですね。チェビオットのような感じです。
私は今、ダイヤトーンDS-32Bのバスレフ箱(約53リットル)をそのまま利用して仮設バッフルで取り付けていますが、違和感なく鳴っています。
この箱はよくできているようで、無改造でFLAT-8 Ⅱもきれいに鳴りますし、PAX-A20やP-610DBなども問題なく鳴りました。
次は8CX-501の仕様ですが、8CX-50の方で違うのは次の項目だけでほかは同じです。
再生周波数帯域 30Hz~22kHz
プログラム入力 15W
Qo 0.48(40Hz)
磁束密度 低域:10,000gauss
高域:12,000gauss
総磁束 低域:120,000maxwell
重量 3.1kg
音圧が100dBになっていますがこれは旧JIS規格のユニット前方50cmの音圧で、新JIS規格のユニット前方1mの音圧はマイナス6dBの94dB/W/mになります。
FLAT-8が95dB、PAX-A20が93dBですので、高能率ユニットです。この時代の一般的な音圧です。
ユニットの軟化処理などはまた次に書いていきます。
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