2022年11月6日(土)
もう1台のPAX-A16が届きました。きれいな外観でマルチセルラホーンのシルバーの縁取りもそのまま残っています。
ところが早速音出しをしてみると音が出ません。
テスターで導通をみると、ツイータは導通していますが、ウーハーの導通がありません。断線のようです。
動作確認していないのを承知で購入したので、どうしようもありません。
きれいな外観だったので大丈夫だろうと思ったのです。スピーカーは音が出ないことは滅多にないのですが、PAXシリーズはけっこう断線が多いみたいですね。
やむをえず、外してあったPE-16を右側のDS-32B箱に取り付け、左(PAX-A16)+右(PE-16)で鳴らしています。
音に関しては、PAX-A16は予想に反して、とても好ましく思いました。PE-16系の音ですね。ツイータの音圧を少し抑えたいです。
マルチセルラホーンの中央にティッシュを軽く詰めてみると、音圧は少し落ちますが音のエッジが丸くなって、つまらない音になってしまいます。
国産のコアキシャルはすべてツイータにアッテネータがありません。
タンノイのモニターシリーズやHPDシリーズのような本格的なものではなくても、せめてアッテネータがあると良いですね。
ベースの低音も16cmとは思えないほど十分に出ていて不足はありません。中音域はやや乾いた印象でこれも悪くありません。
女性ヴォーカルもうるさくはなく、どちらかといえばダイヤトーンP-610DBより好ましいかも。
ジャズやクラシックは問題なくこなしてくれますが、ピアノや弦の深みはP-610DBの方があるように思います。ここは好みのところですね。
PAX-A16はとても素性の良いユニットだと思います。これなら、PAX-A20やA25も期待できそうです。
そして、断線ですが、ツイータを外して、ウーハーのエッジとダンパーを外し、ボイスコイルごとコーンを取り出せば断線箇所がわかると思います。
ボイスコイルの断線ならどうしようもありませんが、接続箇所の断線ならハンダ付けで直るはず。
ただ、そこまでするモチベーションが今はないんですよね。
程度の良いPAX-A20をねらうのもありかなと思います。
P.S 2022/11/11
PAX-A16のボイスコイルはアルミ線を使用していました。スピーカーターミナルから来ているリード線も銀色でアルミ線のように見えます。アルミ線のハンダ付けは現在でも難しいものです。
これが、古いPAXシリーズのスピーカーユニットに断線が多い要因かもしれませんね。想像ですが、未使用のまま長時間経過したものほど断線が多いのではないかと思います。
アルミ線用のハンダを使用すればなんとかなるのでしょうか。市販品はありますね。