2024年5月13日(月)
オーラトーン5Cは口径4.5インチ(11.25cm)のフルレンジで箱は密閉箱です。
※ネット情報では口径12.5cmとなっていますが、エッジの外周までが約10.5cmしかありません。
入力端子がねじ式なので、おそらく1970年代後期型ではないでしょうか。
ネット情報では
周波数特性は 50Hz~18kHz ±3dB
出力音圧レベル 89dB
となっています。
2015年に復活したとされるAURATONEの公式サイトは見つかりませんでしたので、このデータが正確なのかは分かりません。
試聴した状況ですが、まずはクセのない音で安心しました。
中島美嘉の「アメージング・グレース」や「朧月夜」、サリナ・ジョーンズ「セイリング」、ジャシンタの「ムーンリバー」などヴォーカル域やピアノはなかなかきれいです。
特にジャシンタの「ムーンリバー」や「オータムリーブス」などは引き込まれます。
ジャシンタの声は200Hzから300Hzが中心ですから、このあたりの再現性は素晴らしいものがあるようです。
ピアノの1kHz前後の響きも素晴らしいです。
低域は出ているのはなんとなく分かりますが、曲によっては50Hzはおろか100Hzの低音も聴き取るのは難しいです。50Hzが±3dBにおさまっているとは思えない状況です。
でも、低域の信号は来ていますからヴォーカルの厚みを出すのには役立っていると思います。
ところがブライアン・ブロンバーグのWOODを試しにかけてみると、そこそこの低音で再現してくれるのには、ちょっとおどろきました。
曲のアレンジのままに再現してくれるということでしょうか。
高域は出ていますがツイータのような繊細感はありません。
音圧は、やや小さめで、16オームのスピーカーで聴いたような感じです。
ちょっと気になったこと
箱の裏側に「COMMON -」と「8 OHMS +」の表示がありますが、端子の色とは逆の位置に書かれています。
赤の端子にプラスを黒の端子にマイナスを単3電池で繋いでみると、コーン紙が前方に出ましたから、端子の色は間違いないようです。
まだ1時間ほどしか聴いていないので、結論めいたことは控えたいと思いますが、オーラトーンは無理に低音を出そうとはせず、ヴォーカルやピアノの音域で聴くと気持ちよく聴けるように思います。
チェロやバイオリンの音域ならクラシックでもいけます。
中音域に特化したモデルと言ってしまうとそれまでですが、オーラトーンには、もう少し深みが感じられます。
もう少し聴き込んでいきたいと思います。
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