2022年6月25日(土)
日中の最高気温が32℃を超える暑い日となりました。今年は今のところ空梅雨のようです。
きのうセットしたダイヤトーンP-610DBをじっくりと聴いてみました。
クラシックはパガニーニのチェーントーネ・ディ・ソナタ、ジャズはブライアン・ブロンバーグのWOOD、ほかはヴォーカル多数です。
全体に特筆できることは低音の充実です。ブライアン・ブロンバーグのWOODもなんなくこなしていきます。
Star Spangled Banner「星条旗よ永遠なれ」など、曲によっては部屋に満ちるようなベースの重低音も出て、ただただびっくりです。
低音に関する限りは、P-610DBは何の問題もなく再生可能です。プアな外観から、なんでこんな低音が出るんでしょう。
ピアノやバイオリンの中音域はとても美しいです。小編成の管弦楽や室内楽にはとても向いていると思います。250Hz付近から4kHz付近の中高音域の美しさは中々のものです。
高音域は可もなく不可もなくといったところでしょうか。
全体として、とてもまとまりのある音だと思いました。フルレンジ一発の良さなのでしょうね。ただし、良質の3ウェイのような、突き抜け感はありません。
ただ、音楽を3ウェイで聞くことは実際、本当に少なくなりました。多くはスマホのハイレゾ音源をネックスピーカーで聴いています。
まとまりのある音をフルレンジで楽しむのは今の生活様式にあっているんじゃないかと思います。
まあこれは私のようなB級オーディオに言えることで、本当のマニアの方にはこの限りではありません。
ヴォーカルは曲を選びますね。
ネックスピーカーでは良く聴こえる曲が、P-610DBではうるさく感じられる場面がかなりありました。
声そのものが美しく、声が楽器に埋もれないような録音だととても素晴らしく聞くことができました。
例えば、シンディー・ローパーの「トゥルー・カラーズ」、平井堅の「思いが重なるその前に」、矢野顕子&平井堅の「Smile」などです。
西野カナの「トリセツ」などは声が奥に引っ込む感じで、ネックスピーカーのほうが良かったです。
美空ひばりの「リンゴ追分」はよかったです。1952年5月1日発売で、ひばりさんが14歳のときの曲です。EPレコードができたのが1954年ですから、まだSPレコードの時代です。
すごくはっきりとしたひばりさんの声で、SP時代の録音技術は素晴らしかったんだと思いました。
P-610DBに合うヴォーカル曲を見つけるのもまた楽しいものです。
やはり、ちょうどいい箱を見つけてホーンツイータを軽く加えて聴いてみたいです。
DS-32B改造機の箱の中にはP-610DBがセットされています。サランネットをつけるとフルレンジ一発だとはわからないかも。
ピュアオーディオでJ-POPを聴こうということに無理があるのかもしれませんね。
特に今はイヤフォンで聴く人が多数だろうから、ミキサーもイヤホンで聴いたときに良く聴こえるようなアレンジがされているのかも。
だからスピーカーで聴いてバランスが悪い曲もネックスピーカーで聴くととても良く聴こえるのかもしれません。
好きな曲だからスピーカーで聴きたいというのは違うのかもしれませんね。