2007年10月14日(日)
今日は素晴らしいものを貸していただきました。プレーヤーLINN SONDEK LP12です。
アームはSME、カートリッジはオルトフォンSPU-Aが付いています。
LP12は、昔のステレオのようにアームとターンテーブルがキャビネットからスプリングでフローティングされていて、触れるとふわふわと揺れます。
見た目はかなりコンパクトですが、重量は10kgあります。作動させると、かすかにモーターの回る音が聞こえます。
小音量で20分だけ聴いてみました。いい表現が見つかりませんが、スピーカーからオルトフォンの空気が部屋に満ちてくるような雰囲気です。甘美な音とはこのようなことを言うのでしょう。
低音がどうのとか原音に忠実がどうのとか、そんなことはどうでもいいと思える美しさです。何でこんな音が出るのでしょう。
LINNのベルトドライブプレーヤーは、余計なものが何も付いていなく、見た目はとてもシンプルです。キャビネットも積層ボードではなく、内部に空間がたくさんあります。
重厚感はまるでなくとても簡素な感じです。でも同じ構造に作ったとしても決して同じ音は出ないでしょう。
とても歴史のある製品で、誕生は30年前とか。まさに逸品です。
SPUはそれ以上の歴史があります。良いものには良いといわれるだけの理由がある典型でしょう。
LINNはとても高価で、おいそれと手に入れることはできません。しばらくの間、楽しみたいと思います。
LINN LP-12
発売開始年:1972年
発売時の価格:不詳
製造国:イギリス
駆動方式:ベルトドライブ
駆動モーター:24極シンクロナスモーター
ターンテーブル重量:3.75kg
スピード偏差:(33/45rpm)0.03%
サイズ:W445mm x D356mm x H140mm
重量:10kg
2022年の価格:¥330,000(税込) ※本体のみ
(LINN公式サイトより)
特徴
シングルポイント・ベアリング/オイルバス軸受
アルミ、錫、コバルト、マグネシウム、亜鉛の特殊合金によるプラッター
サスペンション・システムにより本体ボディーとトーンアーム部がフローティング