2010年12月17日(金)
先日久しぶりに友人宅を訪れ、最新のPCオーディオを聴き、帰りにはマッキントッシュMC30パワーアンプを貸してもらえることになりました。
まずはPCオーディオですが、予想に反してこれはイケます。
同じデジタル信号なのにCDと比べて素人にもはっきりと分かる滑らかな音で、無音状態から音が立ち上がる、あのCDと同じ感覚なのに出てくる音はまるで違う音なのです。
例えるのは難しいのですが、CDが100万画素の画像だとすれば、PCオーディオは500万画素の画像だとでも言えばいいのでしょうか。
ギザギザ感がなくアナログ的に滑らかなのです。レコードやテープの音とも違い、強いて言えば良質なライブのFM放送のような感じに思いました。
とりあえずは、音楽データを保存し、再生するためのパソコンと、パソコンのUSB端子とプリアンプをつなぐためのUSB DAC(デジタル・アナログコンバーター)があればPCオーディオを楽しむことができると聞きました。
USB DACは1万円台からありますし、PCはデスクトップが1台余っていますので、USB DACを買えば試してみることができます。
ちなみにこの友人はきわめて正統派のオーディオマニアで、電源は専用線を使用、部屋は視聴覚教室並みの防音対策がとられ、プレーヤーはLINN、アンプは管球のマランツとマッキンをこよなく愛し、スピーカーは平面バッフルのグッドマン・アキシオム12インチとタンノイ・モニターゴールドという筋金入りなのです。
このグッドマンから出るPCオーディオの鮮明さと美しい響きは素晴らしく、オーディオ的に十分に鑑賞に堪えうるものです。
これは早急に試してみなければなりません。それくらい気に入ってしまいました。恐るべしPCオーディオです。
さて、管球アンプ・マッキンMC30の方は、6L6プッシュプルのモノラルアンプです。1台16kgあります。これを2台惜しげもなく貸していただきました。
オリジナルの管球がむき出しで怖いので、とりあえずサンスイアンプをラックから引きずり出して、代わりにこの2台を納めました。
入力にセレクターからのRCAピンコード、出力にスピーカーコードをつないで動作を確かめてみました。ソースはNHK-FMのクラシックです。
重厚感のある、それでいて重すぎない音がさっと出てきました。6L6の音は初めて聴きます。2時間ほど聞き込まないと細かなニュアンス(陰影)は分かりません。時間のとれるときにじっくりと聴いてみたいと思います。