2010年9月16日(木)
本当に久しぶりにオープンテープを聴きました。曲はパガニーニのヴァイオリン協奏曲第3番とベートーベンのエリーゼのためにほかです。
やはりアナログソースの中では一番といわれるだけのことはあります。圧倒的な音の厚み、ピアノやヴァイオリンの音色の美しさは、大げさではなく筆舌に尽くしがたいものです。
また、真空管とトランジスタの音の違いを際立たせてくれ、真空管の音はトランジスタに比べて、とても表情が豊かですばらしいことを再認識させられました。
テープ2本を気持ちよく聴いてしまいました。このような音を聴くと、レコードですら薄っぺらに聞こえてしまいます。
30年前のデッキ(AKAI GX-635D)がきちんと動作し、同じ時期のオープンテープがこんなにすばらしい音を奏でるなんていうことも不思議な気がします。
当時、レコードとオープンテープとカセットテープのミュージックテープが同じ価格で販売されていたもので、中でも最もダイナミックレンジの広いのがオープンテープでした。
今となれば、オープンテープはお買い得なメディアであったわけです。
録音レベルは、音が大きいところでほぼ0dBになっています。絵に描いたようなうまいセッティングです。
ピークで+3dB、瞬間的に+5dB程度になるように調整されています。これは自分が録音するときのお手本になります。
素人はどうしても録音レベルを高めに設定しがちですから、本当のピークで歪んでしまうのです。