2008年12月26日(金)
ヘッドクリーニングとならんで、テープデッキの大切なメンテナンスの一つにヘッドの消磁があります。
主に再生ヘッドのメンテナンスになりますが、長時間使っているとテープの磁気が再生ヘッドに残留して音がこもるようになります。
このヘッドの磁気を消すための機器がヘッドイレーサー(消磁器)です。昔は大きめの電器店なら何処にでも売っていたのですが、今では製造中止になっていてネットで探すしかありません。
一般的な使い方は、ヘッドから30cm以上離して消磁器の電源をONにしてゆっくりとヘッドに近接させ(くっつけてはいけない)5秒くらいしたらゆっくりと遠ざけ30cm以上離れたらスイッチOFFにします。
画像は友人より分けていただいた消磁器で、この取扱説明書には、ヘッドに近接させてからスイッチをONにして5秒くらいしてゆっくりと離してOFFにするとありましたので、説明書どおりに行いました。
これはSONY製ですが、ティアック、アカイ、テクニクスなどからも出ています。
どのタイプでも消磁器の金属板の先端はビニルのカバーがついていますので、ヘッドにくっつけてしまってかまいません。
また、録音ヘッドは、録音時にバイアス電流が流れて自動的に消磁されるので、特に消磁の必要性はないとされています。
6ヘッドのGX-635Dでは、録音再生ヘッドが二つずつ並んでいるので、一つのヘッドを消磁するときに隣のヘッドにも強力な磁気が加わるのですが、影響はないものなのでしょうか。ちょっと不安です。
中古市場を丹念に探せば消磁器の入手はそれほど難しくないです。
初めて入手したオープンテープ、「ケンプのベートーベン・アンコール」から「エリーゼのために」を聴いてみました。
レンジはあまり広くありませんが、とてもいい音で鳴っていて満足しました。ピアノの響きがとても力強く、最初にデッキが来たときとは打って変わって問題なくいい音になりました。
初めて購入したオープンテープ。日本グラモフォン製
古い生テープを何本か入手してみましたが、SONY製SLHテープの経年劣化が最も激しくて、テープを早送りすると表のコーティング剤がポロポロと剥がれ落ちます。
スコッチやマクセルのテープは大丈夫でした。保存環境にもよると思いますが、SONYのテープの保存性の悪さはかなり知られています。
これに較べると、ミュージックテープの保存性は良いようです。