2009年1月24日(土)
毎年のことですが、小さなリスニングルームは厳冬期を迎えていて、ゆっくりと楽しむことが困難な時期になりました。
昨年末に、友人から借りた「アルペジョーネ・ソナタ」のオープンテープが素晴らしい音色を奏でていたので、手持ちのCDからオープンテープに録音してみました。
入力レベル調整は、どうしても過大入力になりがちなので、瞬間的にUVメーターが+6dBまではOKですが、通常は0dBから最大でも+3dBに収まるように注意します。
RECスタンバイにしておいて、CDの再生に合わせてポーズを解除すると録音がスタートしました。
昔のカセットデッキでの録音を思い出しました。画像の7号テープでは片面45分、往復で90分の録音が可能です。
意外とこれが中途半端な長さなのです。クラシックでもジャズでもCD1枚は概ね60分弱の演奏時間なので、どうしても時間が余り、適当な時間の曲を埋め合わせに入れることになります。
往復60分テープが一番便利なのですが、オープンテープの市販品はなく、オークション頼みなのでしかたありません。
CDから録音したオープンテープですが、借りたミュージックテープと遜色ないできばえにびっくりしました。
何度も聴いてみましたが、ソースがCDとは思えない深みのある音なのです。CDからのアナログ出力を、さらにテープにアナログ録音すると本来のアナログらしさが戻るということなのでしょうか。
本当に不思議で、なかなか深いものがあります。
思えば、CDは1983年ごろに誕生した規格で、その当時は最先端技術だったのでしょうが、パソコンは16ビットの初代PC-9801が登場したころです。
まだOSの概念などなかった時代です。パソコンの技術の進歩を思い描けば、CDの規格(16ビットのA/D変換、D/A変換の技術)が25年前のままというのはいかにも古くさいものでしょう。
おまけに1983年以降に録音したマスターもデジタル化したものしかなく、その技術も当時の16ビットのままというのでは、単にCDのビット数だけを上げても無意味になります。
光メディアは、CD、DVD、ブルーレイと進歩しましたが、なぜ音楽メディアだけ当時の規格のままだったのか今となれば残念です。
互換性などはソフトの対応でどうにでもなったでしょうに。アナログレコードを超えるデジタル技術は、近い将来できるのでしょう。期待しています。
7号テープ
5号テープ
テープ録音時間
7号 | 100番 370m |
60分 | 5号 | 100番 185m |
30分 |
7号 | 150番 555m |
90分 | 5号 | 150番 275m |
45分 |
7号 | 150H 370m |
60分 | 5号 | 150H 185m |
30分 |
7号 | 200番 740m |
120分 | 5号 | 200番 370m |
60分 |
※テープ速度:19cm/s
※録音時間:往復