2010年12月23日(木)
PCオーディオへの道しるべは、今のところAUDIO BASIC誌の別冊として「PCオーディオfan」No.1~3が知られています。
このうちNo.1、No.2はすでに売り切れになっていますが、画像のNo.2を中古で入手することができました。
ネットで丹念に探せば見つけ出すことができます。これでPCオーディオがどんなものなのかをつかむことができました。また、友人の指南は大いに参考になります。
パソコンとオーディをつなぐインターフェースとなるUSB DACをネットで購入しました。機種は友人のすすめによるものです。手のひらサイズで、192kHz24ビットまで対応しています。
まずは1万円台のものを使ってみることをお勧めします。どれを選んでも大差はないと思います。ONKYOのUSBオーディオプロセッサーなども中古で安く出ています。
私が購入したものは、S.M.S.L社のもので税込み9,990円でした。オペアンプがソケットに取り付けられているので交換できるようになっています。
S.M.S.L社は低価格のデジタルアンプを製作しています。
デジタル入力のUSB、光、同軸は、モードスイッチ(正面に2個並ぶ丸いスイッチの右側)を押すことで順に切り替わります。
電源はUSB端子からもらうのではなく、ACアダプターによる別電源です。別電源になっているのがポイントです。
パソコンのオーディオ・ソフトは、フリーソフトのMediaMonkeyをダウンロードしてインストールしました。これも友人のすすめです。
LINNのジュークボックスソフトとなっています。使い方が全然分かりませんが、とりあえずCDを3枚読み込んで(リッピング)データにすることができました。
Windows Media Playerとはちがって、アルバム単位でデータになるのではなく、全部一つのフォルダーに連続して入ってしまっています。
ファイルの整理の仕方もまだ分かりません。MediaMonkeyやfoobar2000などは、Windows Media PlayerやiTunesなどよりオーディオ向きで高音質とされています。
USB DACをPCにつなぎ、RCAコードでプリアンプのLine INにつなぎ込みました。
テストなのでコードも適当に這わせたままです。DACは自動らしく設定箇所がありません。PCからできるのかもしれません。
曲名をダブルクリックするとおもむろに曲がスタートしました。
記念すべきPCオーディオの1曲目は、聞き慣れたビルエヴァンスのワルツ・フォー・デビーから始まりました。
次いで、サリナ・ジョーンズのI want to know about you、綾戸智恵のBestです。
音がくっきりとしているのにまずおどろきました。CDがソースなのに、DVD画面がハイビジョン画面になったように一つ一つの楽器がはっきり分かります。
スコット・ラファロのベースが力強く音階を刻んでいます。シンバルも明瞭で新鮮。ビル・エヴァンスのピアノの音色が甘く聞こえます。
16ビット44.1kHzのサンプリングのままなのにCDとは全く別の音がします。作業をしながら2時間ばかり、レコードとCDをときおり混ぜながら聴きました。
音の質としては、今のレベルでもピュアオーディオとして十分にいけると思いました。
MediaMonkeyをもっと使いこなし、96kHz24ビットソースなどのハイレゾデータを聴いてみたいものです。
ちなみに使用したPCは、DELL 2300Cという7年前のデスクトップ型Windows XPマシンです。Celelon2GHz、メモリー512MB、HDD 80GB。
Officeソフトや画像などオーディオに不要なものをすべて削除し、システムの設定で「パフォーマンスを優先」に設定し直し、軽く動くようにしておきました。
WindowsXPマシンのミキサーをバイパスするプラグインを組み込まなければいけないし、まだまだ改善することがたくさんあります。PCオーディオをソースの主役にする可能性が見えました。
PS
日本語マニュアル、日本語ヘルプファイル、日本語ReadMeのサイトを見つけました。
DACにもエージングが必要と言うことで、MediaMonkeyを連続再生にしてDACを動作させています。
1カ月程度は必要かもしれません。このDACはオペアンプが交換できるので、Webで高評価を得ているLME49720を3個、秋月の通販で購入しました。
いずれ交換して変化を楽しみたいと思います。
PS
PCオーディオとは、パソコンのヘッドフォン端子やLINE OUT端子から音声を取り出すのとはわけが違います。
パソコンにもD/Aコンバーターが内蔵されていますが、それらは音質の面でピュアオーディオの水準には達していません。
そこで、パソコンから音楽のデジタル信号を取り出して外付けのD/Aコンバーターにつないでやる必要があるわけで、その役目をするのがUSB DACなのです。