2010年3月5日(金)
カートリッジ聴き比べ第3弾です。
レコードはビル・エヴァンスの「モントルージャズフェスティバルのビル・エヴァンス」です。
まずはアームで有名なFRのカートリッジ「FR-1 MK2」です。バランスのよい、エグ味のないいい音です。
ただ、ジャズでは平凡になってしまいます。岩崎宏美をかけると、ヴォーカルは明るくていい感じです。
ネットの情報では、MC型で出力0.1mV、針圧1.5~2.0gとあります。インピーダンスは不明ですが、聴いた感じでは4Ωがよく、40Ωではおとなしい感じになります。
FR-1 MK2(ラジオ技術1968年5月号に載っています。当時15,500円)
おもしろいことに、全く同じカートリッジがTEACブランドでも出ています。TEAC TC-15です。音は全く同じでした。
TEAC TC-15
FR-1 MK2
TEAC TC-15
次はサテンです。型番は不明です。(PS 2016年12月4日 これもM-18っぽいですね。18の後ろにつくアルファベット文字はわかりません)
ジャズにはとても合います。ベースの深々とした低音がきちんと出てきます。ベースの弦をはじく音もよく出ています。
ピアノの音は厚みがあってすばらしい。シンバルは乾いた音で、全体として騒々しさがなく、やはりサテンの音ですね。
私はとても好ましく思います。カートリッジの直後にトランスのようなものを背負っていますが、トランスではありません。何なのでしょうか。
PS 2016年12月4日 ネットでカタログらしい画像の中から、シェル・リードワイヤー・サーキットと書かれているのを見つけました。
誘導雑音やクロストークをキャンセルすると書かれています。当時の価格は1,000円なんですね。
サテンカートリッジのことはこちらに詳しく書かれています。
側面にNC-1という型番やINPUT、OUTPUTと書かれています。
背面にはsound+α ORSONICと書かれています。
次はオーディオテクニカです。型番は、AT-150E。
明るく明快な感じです。中高音の響きがよく、特徴のある音です。うるさくなく、ピアノがきれいに響きます。
低音の本当に低いところはサテンほど出ないように思います。トランスをPASSするとちょうどいいのでMM型でしょうか。
ジャズでもきれいな音になってしまいます。オーディオテクニカの音といっていいでしょう。
ネットで見てみるとやはりMM型で、出力5mV、針圧0.75~1.75gとなっています。
次は型番等不明ですが、これは見るからにDENONでしょう。
DL-103とは色が違い、白いボディーです。型番がどこにも書かれていません。音はDENONそのもののリファレンス的な音です。