2007年8月29日(水)
DENON DL-103には不満があるわけでなく、むしろ103の音はしっとりして好きだったのですが、多くの方が声をそろえて良いというオルトフォンがどんなものなのか聴いてみたくなりました。
画像は中古で購入したMC20です。針先は十分とは言えないまでもまだまだ使えます。
その音は、DL-103より輪郭がはっきりして艶やかな音色です。繊細というのとは少し違い、むしろ力強さを感じます。
音色はタンノイやB&Wに通ずるもので、とても気に入りました。常用カートリッジになりそうです。
MC20は約30年前のモデルです。
「MC20(1978年)⇒ MC20mkⅡ(1979年)⇒ MC20super2(1987年)⇒ MC20s ⇒ MC☆20(現行)」
1978年当時の定価は33,000円。針は通常100時間程度で寿命といわれ、MCカートリッジはその構造から、針の交換=カートリッジの交換になる高価な消耗品なのです。
でも、30年前のモデルでも針先はまだ残っているし、使い方によってはずいぶん長持ちするものなんですね。
オルトフォンといえばSPUですが、とりあえずオルトフォンを聴いてみたい方にはMC20はお薦めです。
SPUとMC☆20、MC☆30の価格帯は一部重なっているので、単純にSPUが上位モデル、MCが下位モデルということではなく、音色の違いなんでしょうね。
去年の今頃は、こんなにのめり込むことになるとは思ってもいませんでした。タンノイ、真空管アンプ、レコードプレーヤーにMCカートリッジまでそろえてしまうなんて。
ここまで来ればSPUとオルトフォンの昇圧トランスもそろえることになるのでしょうね・・・。
MC-20 諸元
発売開始年:1977年
当時の価格:33,000円
製造国:デンマーク
発電方式:MC型
出力電圧:0.07mV
再生周波数帯域:5~60,000Hz
チャンネルセパレーション:25dB
チャンネルバランス:2dB
インピーダンス:2.5Ω
負荷抵抗:47kΩ
針圧:1.5 ~2.0g(最適1.7g)
コンプライアンス
(垂直):25×10-6/dyne
(水平):15×10-6/dyne
自重:7.0g