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DENON DP-55M

DP-55M レコードプレーヤー

2009年11月6日(金)
2カ月ぶりの更新になってしまいました。季節はすっかり晩秋です。気温20℃、湿度60%の今頃がカートリッジにもちょうど良いのか、レコードがとてもいい音で鳴ってくれます。

今回、古いDENONのレコードプレーヤーを8,000円あまりで購入しました。DENONブランドには昔あこがれたものでした。

キャビネットはきれいでつやがあります。V15typeⅢを取り付けてみました。

アームに触れるとすぐに、パイオニアPL-30Lに比べてそれほど感度の良いものではないことが分かります。

ティッシュを1cm四方にちぎった紙片をシェルに落としてみると、PL-30Lのアームは大きく上下するのに、このDP-55Mの方はほんのわずか下がるだけです。

ただ、感度が悪いから音も悪いという訳にはいかないところがオーディオの難しいところです。

聴き慣れたビル・エヴァンス・トリオの「ポートレイト・イン・ジャズ」を聴いてみても、全然違和感なくいい音がします。

正直言ってレコードプレーヤーによる音の違いはレコード片面聴いても分かりません。

DP-55M

このDP-55Mは、「オーディオの足跡」などに詳細が記載されていますので重複は避けますが、1981年頃に発売されたもので、当時の価格は65,000円でした。

カートリッジレスのマニュアルプレーヤーです。DENONお得意のACサーボモーターで、プラッターはアルミダイキャスト製の軽いものです。

ウエイトは大型でかなり後ろに下がるので、オルトフォンSPUの取付ができるかもしれません。

アームの高さ調整は、アームベースの2本のマイナスねじをゆるめると上下に動きます。ねじは後ろ向きにあるので、アクリルカバーをはずさないと作業スペースがとれません。

DP-55M

DP-55M

針圧の目盛りは荒く、全般に調整は大まかな操作性です。PL-30Lの方が操作性についても繊細感があります。

DP-55M

この当時のDENONはオートリフトアップのアームがついたプレーヤーは末尾が”L”になります。DP-55LやDP-60Lのように。

本当はDP-60L(当時90,000円)をねらっていたのですが、いまでも3万円近い高価な値が付いているので断念しました。

ON、OFFスイッチが少しスムーズさに欠けますが、33回転、45回転ともストロボがぴったりと合っていて聴感上のワウフラッターは感じられません。

DP-55M

DP-55Mには重めの針圧をかけるMC-20mkⅡをつけようかと思います。針圧の軽いV15typeⅢは、アームの感度の良いPL-30Lの方があうように思います。

ともあれ、プレーヤーが2台あると、シェルを交換することなくカートリッジを使い分けられるので便利です。

1台はMMカートリッジ、もう1台はMCカートリッジですが、DENONの昇圧トランスは入力が2系統有り、出力はトランスを経由するかパスするかが選択でき、昇圧トランスのスイッチの切り替えだけで対応できます。

DP-55M

2台並べてみると、価格の安いパイオニアPL-30Lのほうが造りがよく、高級に見えます。

ただ、DENONの姿も魅力的ではありますね。

国産プレーヤーはもうこれで十分。やはりいつかはトーレンス、ガラードですね。

 

 

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