2023年7月8日(土)
コーラル FLAT8-Ⅱは、エージングがてら毎日、数時間音楽をかけています。
音にやや深みが出てきて重低音もよく出るようになってきました。
昭和40年代のユニットですから、ゆっくりと醒ましていかなければなりませんね。
そこで、ジャズをかけてみることに。
お気に入りのビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビイから。
ジャズも文句なくいけますね。
スコット・ラファロのベースの低音もクリアに出ています。
なんというか、若々しい透明感があります。
ホーンツイータをオンにしてみましたが、必要はなさそうです。ダブルコーンで十分ですし、ダブルコーンの高音は好きなので。
ジャシンタのダニーボーイ
ヴォーカルがとてもいいです。生々しさも感じ取れますし、口元が見えるような感覚があります。
PAX-A16やPAX-A20を入手するまでは、アルニコがやっぱり良いんだろうと思っていました。
でもPAXシリーズの音を聴いて、フェライトでもアルニコでも、良い音は良い音なんだと再認識しました。
FLATシリーズもフェライトマグネットですが、心に沁みるような良い音が出るんですね。
PAXシリーズと方向性は少し違います。
PAXシリーズ:ねっとりしないやや乾いた音の方向性。でもこれくらいがちょうどいい感じです。ヴォーカル、ジャズ、クラシックと何でもOK。
FLATシリーズ:爽やかで明るい音。ヤマハJAシリーズとも違って主張しすぎない。若々しい音でこれも魅力です。こちらもジャンルを問わず何でもOK。
重低音は両方ともよく出ます。
ダブルコーンは高音の指向性が強く、正面から外れると高域の減衰は早いようです。
今回もPAX-A20と比較してみました。
PAX-A20を★5つとした場合です。
FLAT8-Ⅱ | PAX-A20 | |
重低音 | ★★★★★ よく出る | ★★★★★ |
重低音の明瞭度 | ★★★★★ クリア | ★★★★★ |
音感 | 明るく爽やか | やや乾いた感じ |
中音域 | ★★★★★ クリア | ★★★★★ |
高音域 | ★★★★ ダブルコーンの指向性がやや鋭い | ★★★★★ |
FLAT8-ⅡもFLAT-8も基本的には同じだと思います。
明るく爽やかな音。これに尽きます。
それでいて適度に前に出ますが出しゃばることがなく、破綻なく聞けます。
ヴォーカルも爽やか感がいっぱいです。
私はダブルコーンの中高音は好きなので高音域は★5つでも良いんですが、正面から外れると高音域の明瞭度がやや下がります。★4.5ぐらいです。聴く位置を考慮すれば問題ありません。
正直言って、FLAT8がこれほど上質な音を出してくれるとは思いませんでした。
素晴らしいです。
FLAT-8にもいろいろあるようなので整理してみました。
FLAT-8:1969年登場。1台4,400円。セラミック・マグネットとはフェライトマグネットのこと
FLAT8-Ⅱ:登場は70年代に入ってから。1台6,200円
FLAT-8A、8B:専用ボックスに入ったスピーカーのユニット名
FLAT-8S:専用BOXに入ったスピーカーシステムの名称。1台13,200円
さて、我が家のFLAT8-ⅡはPAX-A20とともにメインユニットの仲間入りを果たしました。
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