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風 伊勢正三 Windless Blue

風 サード・アルバム あらかると

2020年8月4日(火)
Youtubeで懐かしい「風」の曲をたまに聞きたくなります。今年の長い梅雨の間にもそんな気になり、「しょうやん」と「大久保くん」の懐かしい声を聴いてしまいました。

50代後半以降の世代には、伊勢正三氏と大久保一久氏が組んだ「風」というバンドは懐かしいのではないでしょうか。

若い人にはなじみがないかもしれませんが、22歳の別れ、なごり雪を作詞作曲したのが伊勢正三なのです。

以前はLPレコードも持っていたのですが、とうの昔に処分してしまい、今あるのはCD2枚だけでした。

Youtubeでサードアルバム「Windless Blue」を聴いたところ、どうしても欲しくなってAmazonで中古CDを入手しました。

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サードアルバムはそれほど聴いた記憶がなかったのですが、全曲をよく覚えていました。4曲目の大久保くんの「旅の午後」など、これだったのかと驚くほどよく聞いた曲でした。

当時聴いたのは、あのトリオのセパレートステレオST-3500です。

最近ふと目にしたのですが、「なごり雪」で別れた女性が言おうとしていたことの答えが「22歳の別れ」で女性が語っていることだというのです。

多くの方のブログでも、これと似たようなことが語られています。

一見、新しい見識だと目が覚めるような気がしたのは事実です。「海岸通り」で故郷を離れ、「なごり雪」で彼女と別れ、「22歳の別れ」で彼女の秘密が語られ、「北国列車」で傷心の旅をし、「君と歩いた青春」で締めくくる。

でも、一瞬だけでした。44年前にリアルで風のコンサートを聴き、寝ても覚めても風のLPを聴いていたものとしては、この見方には、たいそうな違和感が湧き上がってきました。

実際、伊勢正三はこのような物語性を語ったことは一度もありませんし、そのような緻密な関連の上で作った曲だとすると、ずいぶん息苦しいものになってしまうのです。

実際にはそういう流れをある程度意識して曲ができたとしても、一つ一つの曲には当時の二十歳過ぎの私自身のシーンと重ねて聴いたイメージがあるのです。

おそらく多くの方にも当時の自分と重ねた思い入れがあるはず。そのようなイメージは個人だけのもので、無理にストーリーを作って邪魔されたくないという思いがあります。

ストーリー性はあくまでも都市伝説でいいんじゃないでしょうか。

でも、リアルでの当時のことを知らない世代にとって、ストーリーは確かに興味深く面白いのかも。若い世代が興味を持ってくれるのなら、それはそれでいいことなのかもしれません。

今は亡き友人と二人で隣県まで風のコンサートを聴きに行ったのも懐かしい思い出です。

風の曲は全部好きですが、中でも「なごり雪」(かぐや姫時代ではなく風としてうたったもの)、「22歳の別れ」(これも同じく)、「海岸通り」、「君と歩いた青春」、「ささやかなこの人生」、「旅の午後」は特に思い入れがあります。

伊勢正三は今でも現役で歌っていますし、大久保くんは地元で薬剤師をしているそうで、それぞれの人生があったんだなーと感慨もひとしおでした。

PS 最近のしょうやんは、以前より高音が出るようになってきたようでYoutubeを聴いていてうれしくなりました。本人も大変なリハビリをしたんでしょうね。

⇒ 伊勢正三ブログ

ずっと更新されていないのが残念。

⇒ Facebook

最近はこちらの方らしい。

PS 2021/09/16
大久保一久さんが2021年9月13日に亡くなったとのニュースに驚きました。71歳だったとのこと。
また一時代が過ぎようとしています。

 

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