2019年10月16日(水)
新しいUSB DACで聴くPCオーディオが思いのほか素晴らしかったので、スピーカーユニットをアルニコに変えてみたらどうなるだろうという考えが浮かびました。
DS-32Bの25cmウーハーは、バスレフに特化された仕様のようだし、フェライトとはいえ巨大なマグネットを持っているし、アルニコに変えたからと言って大した変化は期待できないような気はします。
市場にはないだろうなーと思いつつヤフオクを検索してみると、あったんですよね。DS-261に使われていたアルニコウーハーPW-2522がペアで出ていました。
口径25cm、取付穴の対角寸法がDS-32Bとピッタリ来ます。こんなめぐりあわせはそうそうないかもと思い、首尾よく入手出来ました。
そこで調べてみると、DS-261はDS-251Mk2の系列で、当時大流行したアコースティック・エア・サスペンション方式だということです。
単なる密閉箱とは違って、アコースティック・エアー・サスペンション方式は、密閉箱の中に吸音材をぎゅうぎゅうに詰めてあるんですね。
理論は読んでもよくわかりません。小さな密閉箱に吸音材を詰め込んで質量の大きめのコーンを持ったウーハーを取り付けると、中高音の能率を意識的に低下させ、相対的に低音までフラットに聞こえるそうで、能率が低くなるため高出力なトランジスタアンプと組み合わせることが条件だとか。
はたしてこういうエンクロージャー向けのユニットがバスレフ箱で使えるのだろうかという疑問がわきました。
ユニットはPW-2522です。特性表もないのでM0(振動系の質量)、f0(最低共振周波数)、Q0(f0での共振鮮鋭度)もわかりません。
Q0の値が大きいほど共振しやすくバスレフ方式に向いていて、数値が小さいほどバックロードホーン向けという記述もあります。
フォステクスによると、密閉型は0.2~1、バスレフ型は0.3~0.6、バックロードホーンは0.2~0.4ぐらいがいいとか。密閉の範囲が広すぎですよね。
数値は参考程度にしておきましょう。まだ実物が届いていないので、届いたら画像を載せます。取り付ける前にやることがいくつかあります。
1 DS-32Bのウーハーがガッチリとエンクロージャーに固着しているので、取り外す方法を考える。
2 DS-261のウーハーユニットのエッジの軟化処理をしておく。
3 ついでにDS-32Bの右側ユニットのネットワークの接触不良を直す。
こんな所ですが、1の取り外しに苦戦しそうです。
続きます。