2009年7月10日(金)
ずっと、30年数年前から頭の片隅にあって探し続けていた音楽が、最近になって分かったのです。いっぺんに2曲も。
一つは、昭和46年か47年に、夜のNHK-FMでたった1回だけ聴いた、なんとかという楽団の演奏するとてもきれいな忘れがたい音楽。
夜、自分の部屋で灯りを消してFM放送を聴いていたときにたまたまかかり、白い砂浜に真っ青な海、椰子のような木が目の前に茂っている、そんなイメージが浮かび、曲とともに脳裏に焼き付いたのです。
たしか、「青い海がなんとか」というような曲名だった。当時、メモを書いたような気がするが、とうの昔に無くなっています。
もう一つは、これも同じ頃、毎朝のように聴いていたNHK-FMの朝番組でかかっていた曲。
毎日聴いたからたぶんテーマ音楽だったのだろう。トロンボーンの生き生きとした響きとその後に続く繊細な弦の音色。行進曲のようなリズム感。
両方ともたったこれだけの手がかりしかなく、ネットのない10年前までは完全にお手上げでした。
ネットの時代になってからも、時々思い出したように手がかりを調べていたが、やはり無理でした。調べるすべが無くなってしまい、ほぼ99%あきらめていました。
それが、分かったのです。一度に二つとも。
本当に不思議なもので、両方の曲に同じ思いを巡らせていた人が相当数いたのです。
初めの曲は、「カラベリときらめくストリングス」という名前をヒントに、とあるブログであっさりと判明しました。
もう一つの曲は、当時のNHK-FMの番組表を探し回ったあげく、有名な「60年代通信」の記事にようやく「朝のリズム」という番組名を見つけ、これをヒントに苦労して探し当てました。
ネットの力は偉大です。どれも、以前はキーワード検索ではかからなかったもので、両方とも比較的最近の記事だったのです。
今年がFM放送開始40周年であることや、「60年代通信」で昔のFM番組の話題が盛り上がっていたことが、40年近い時を超えて曲を蘇らせてくれたのでしょう。
最初の曲は、「カラベリときらめくストリングス(当時)」が演奏する「空と海と太陽」。
次の曲は、NHK-FMで朝7時15分から放送されていた「朝のリズム」という番組のテーマ曲。「マントヴァーニー・オーケストラ(当時)」が演奏する「ベルサリエリ・マーチ」だったのです。
これらの曲に興味のない人にはそれまでですが、だれにでも忘れ難い曲の一つや二つあるのではないでしょうか。あきらめないで探し続けるものですね。
早速、中古市場で探したことは言うまでもありません。これが思いのほか大変で、四苦八苦していますがまだ入手にはいたりません。
手に入ったら画像をアップします。画像は、もう1歩のところで入手できなかったベルサリエリ・マーチの入ったレコード。
「30年来の探し物 その2」はこちらから
⇒ https://audio-world-sblo.com/article/102063366.html