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東芝CDラジオ TY-CDL5 パワーアンプIC CHMC S3918 D8227 の発熱 原因は

東芝TY-CDL5 あらかると

2022年12月29日(木)

東芝CDラジオのイヤホン端子を改造して、外部スピーカーが鳴らせるようにしました。

ところが、PAX-A20とPE-16をつないで20分ほど外部スピーカーを鳴らすと音が途切れるようになり、CDラジオ背面のパワーアンプのあたりが発熱していました。

改造自体は回路的には問題ないはずなので、スピーカーを変えて確認してみました。

パワーアンプICは「CHMC S3918 D8227」です。TA8227と等価と思われます。電圧は9V、出力は8オームで約2Wほどです。

データシートから抜粋。

s500-371-2022-12-29-D8227-01.png

データシートの4ページ目には次のように書かれていました。

「サーマルシャットダウン回路」
「過熱防止を目的としてサーマルシャットダウン回路を内蔵しています。放熱時の異常温度上昇によるICの破壊不十分。動作温度設定 放熱フィン温度 175℃(Typ.)この温度以上になると、IC の破壊を防ぐためにバイアスが遮断されます。(翻訳のまま)」

3番ピンと4番ピンの間、9番ピンと10番ピンの間のそれぞれの幅広い金属足が放熱フィンなのかもしれません。

CDラジオのD8227はご覧のとおり基盤に直付けです。放熱フィンらしきものはありません。

s500-375-IMG_6237.JPG

【P-610DBで検証】
右ch P-610DB。左ch P-610DBを使用。
ボリュームは昨日と同じ3の位置。
8:20 演奏開始
9:20 異常なし。発熱はピンポイント的に若干暖かくなる程度。
11:20 3時間経過したが異常なし。発熱は数センチ四方でやや温かくなっている。正常なので検証終了。

s500-375-IMG_6258.JPG

【TY-CDL5単体で検証】
普通の使用の状況ではどうなるのか。
ボリュームは3の位置。
11:25 演奏開始
12:20 発熱は数センチ四方で若干暖かくなる程度。正常なので検証終了。
【P-610DBとPE-16で検証】
右ch PE-16。左ch P-610DBを使用。
ボリュームは3の位置。
12:20 演奏開始
12:58 TIME OUTを演奏中に音が途切れだしたので一旦演奏中止。発熱は数センチ四方でやや温かくなっている。
13:00 CDが悪いのかと思い他のCDに変えて演奏再開。
13:20 異常なし。
14:20 正常に鳴っているので終了。

s500-375-IMG_6260.JPG

【PAX-A20とPE-16で検証】
どれも正常なのでもう一度PAX-A20で検証します。
14:23 演奏開始
15:00 正常に演奏。発熱は数センチ四方が温かくなる程度。
ここまでスピーカーを変えながら、ほぼ7時間ほど連続演奏しています。どれも正常に鳴りました。アンプがおかしいのなら、とっくに異常が起きているはず。

s500-375-IMG_6272.JPG

ここで「もしや」と思いました。音が途切れたのは全部、ブルーベッグ・カルテットのTIME OUTではなかったか。

そこでTIME OUTをかけてみることに。

その結果は。。。。

s500-375-IMG_6273.JPG

15:20 TIME OUTO 演奏開始
16:00 ちょうど7曲目の最後のところで音がゆらいで途切れ途切れに。
締まらない結末ですが、やはりCDがおかしかったようです

1日かけてアンプの検証をした結果は、「アンプは異常なし」でした。
ソースも疑うことが大切という教訓を得ました。
疲れました。。。

 

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