2022年12月31日(土)
大晦日の今日は掃除も終えてあとは年越しそばを待つだけです。
今月購入したPAX-A20のうち1台の音がやや小さいのです。50年前のユニットなので、経年劣化は避けられません。
音が小さい程度としては、このPAX-A20とP-610DBやPE-16を鳴らすと、ほとんど音圧差を感じませんが、PAX-A16やPAX-A20と鳴らすと明らかに音圧差を感じます。
P-610DBとPE-16の出力音圧は92dB、PAX-A16が92.5dB、PAX-A20は93dBですので、音が小さいPAX-A20は91dB程度なのかもしれません。
でも、簡単に入手できるユニットではないので、なんとかならないかと考えています。
まずは、ユニットのホコリ取りをしました。消しゴムブラシでコーンやエッジのホコリや汚れを落とします。
さらに、コアキシャル型のためツイーターの周囲にボイスコイルの空間につながる隙間があるので、掃除機の細い吸い込み部品を使って、コーンを傷めないように丁寧にホコリを吸い取ります。
コーンを動かしても擦れている感じは全くしないので、しばらくアンチ・エイジングをしてみることにします。
例のCDラジオを使って、1日中、音出しをします。ボリュームは3程度で無理はしません。長い眠りについていた子をそっと起こす感じ。
音が出ないわけでもないし歪んでいるわけでもありません。しばらく音楽をかけているうちに、少し音圧が復活してきたように思えました。
少しでも改善の兆しがあるようなら、もうしばらく続けてようすを見ようと思います。
エッジは十分に柔らかいので、ダンパーの硬化があるのかもしれません。ダンパー軟化剤なんていうのはなかったなー。
これで1カ月ほど試しても復活しなければ、経年劣化と諦めるしかありませんね。音圧のそろったもう1台を入手したいものです。
PAX-A20自体は、とてもいいユニットだと思います。低音もよく出ますし、乾いた感じの音は、特に女性ヴォーカルには艶めかしささえ感じます。
20cmというのはとてもバランスのいい口径なのかもしれません。
すっかりこのユニットが気に入ってしまいました。
PS 2023/01/31
音が小さかったユニットが、何となくいい感じで鳴っているように思い、昨日、仮設バッフル版を改造して正規にPAX-A20を取り付けてみました。
昨日からエイジング代わりに曲をかけていますが、違和感なく鳴っているようです。しばらくはこれで聴いてみようと思っています。