2022年8月3日(水)
以前の記事で挫折したダイヤトーンDS-32B箱の利用に再挑戦してみました。
というのも、適当な箱がなかなか市場に見当たらないためです。昔持っていた3LZ箱を残しておけばよかったとちょっと残念に思いました。
DS-32B箱を一旦は諦めたのは、スコーカーのバックチャンバーの奥行きが短くて、ホーンツイータFT40Hが収まらなかったためです。
バックチャンバーに穴を開けようなんて面倒なことはせず、木の棒をあててゴムハンマーで叩いてみると、左側の箱の方は、何回目かでバックチャンバー全体がエンクロージャーの中に抜け落ちました。
右側の箱の方は、うまく奥の仕切りだけが抜け落ちました。これでホーンツイータが付きます。
ホーンツイータには、DS-32Bの箱内配線を切り取ってつなぎました。
P-610DBは入力スルーで、ツイータだけ4kHz~5kHz以下の中低音をカットする4.7μFのコンデンサーを入れ、3Ωセメント抵抗を3個直列に繋いだアッテネータを入れて、聴感上の音圧レベルをあわせています。
ホーンツイータをスコーカーの位置に収め、元々のツイータの穴はMDFボードで塞ぎました。2ウェイへの改造完了です。配線は面倒なので現しのままです。
さっそく聴いてみました。
これがなんとも良い音でした!!
ホーンツイータはバッフル不要と言われますが、箱に取り付けた方が全体としてまとまりのある音になると思いました。
P-610DBの低音はうわさどおり、16cmフルレンジとしてはこれが一番という素晴らしい重低音が出ています。
まあ、25cmや30cmウーハーほどの、部屋に響き渡る重低音ではありませんが、十分に納得できるものです。
中音域はダイヤトーンらしくとても綺麗ですし、中高音域はホーンが軽く効いていて、なんとも言えないきれいな音がしています。つながりも申し分ありません。
女性ヴォーカルの周波数は、1kHz付近と思われますが、倍音成分の影響か、これが主にホーンツイーターから聴こえます。ハスキーで艶めかしさが感じられます。
今のところ、パイオニアPE-16より、ダイヤトーンP-610DBの音色のほうが深みがあって好ましく感じます。
全体として、もとのDS-32Bアルニコ改造機より良いと思えます。
聴いたのはヘイリー・ロレンの他、次のヴォーカルなどです。
ウンサンのアルバムより
手嶌 葵(てしまあおい)のアルバムより
ジャズやクラシックは問題なく再生しますが、ヴォーカルはソースを選ぶかもしれませんね。ロック系は合わないと思います。
ともあれ、気に入った音になったので大満足です。