2022年1月2日(日)
年末寒波も一段落し、今日は晴れ間が覗いています。今年もどうぞよろしくお願いします。
かなり前からの懸案だったスピーカーセレクターの修理をお正月作業で行いました。
スピーカーセレクターは孤狸工房がキットで出していた製品です。2006年に購入しています。孤狸工房のウェブサイトは今でもありますが、管理はされていないようです。
このスピーカーセレクターですが、スピーカーからの音が片方鳴らなくなったり、途切れたり雑音が入ったりして、ロータリースイッチのツマミを回すと音が鳴ったり鳴らなくなったりするので寿命が来たようです。
画像のように、アンプを2系統、スピーカーを3系統切り替えることができます。
キットに付属のロータリースイッチの接点容量はDC 0.2Aしかないもので、音楽出力のピークで5W程度という仕様でした。
もう少し大きな接点容量のものを使いたかったのですが、なかなか希望するものがなく、探し回りました。結果、ヤフオクで見つけたものにしました。1個330円で2個を発注しました。
仕様は
25φロータリースイッチ
4回路3接点
ショートタイプ
小信号用
数百V以上や数A以上の回路の切り替えには不可。
軸部:φ6 ローレット型 H10mm+3mm
接点容量が分かりませんが、仕様では数A未満なら良さそうです。スピーカー出力なので、10Wでも10V1A程度かと思われ、余裕を持って使えそうです。
接点部が露出ですが、密閉型でこのような大きな製品は見つかりませんでした。スピーカーセレクターの価格が数千円ですから、それに見合った価格のロータリースイッチとしては、まあ適当かなと思います。
それに、この方がメンテナンスもやりやすそうです。青いロータリースイッチはキットに付いていたものです。アルプス電気製かと思われます。
画像は付け替え後です。
ロータリースイッチのシャーシ取付部が少し太いため、リーマーで取り付け穴を大きくし、回転防止の爪の位置も違っていたので穴を開け直して、前もってシャシーに取り付けておきました。
時間が前後しますが、この画像のみ交換前です。
軸は元の製品とちがってローレット(縦の滑り止め筋)が切ってありましたが、ツマミを取り付けてみると支障なく付きました。
もとのハンダ付けを取り外して、新たにつけ直しです。接点の小さな穴にリード線の先端を差し込むのが大変でした。
ハンダ付けは、奥になるリード線から取り付けていきます。最初に手前をつけてしまうと奥の方にハンダゴテが入らなくなりますから、ご注意ください。
作業時間は2時間程かかりました。信号の流れをたどりながら間違えないように付けていきました。
系統ごとのリード線プラス・マイナスのねじりは面倒なので省略しました。
4回路3接点の配置はネットで見つけた次の画像がとても参考になりました。これがなかったら配線できませんでした。引用させていただきます。
配線が完了したのでスピーカーを繋いでテストします。
テストは良好でした。
手書きの実体図です。これもあらかじめ作っておきました。
おやっと思った方も多いと思いますが、配線を手抜きしています。ロータリースイッチ通過後のスピーカー端子の配線のマイナス側を全部つないでしまっています。
ロータリースイッチでのスピーカー切り替えはプラス側だけで行っています。
実際に組む前に、ワニ口クリップを付けたリード線で同様のことをやってみて、支障なかったので実際の配線もこのようにしました。
このため4回路3接点は必要なく2回路3接点で足りましたが、この方が、将来接点が傷んだ場合は、使っていない接点に配線し直すことで修理できます。
ただし、アンプを切り替える方のロータリースイッチではこれはNGです。アンプのマイナス側はアースとは限りません。
以前持っていたサンスイのアンプは、プラス側とマイナス側に別々のアンプがあり、マイナス側はマイナス出力がありました。
視聴の結果は
アンプからダイレクトでスピーカーにつないでいたときと音は変わりませんでした。良かったです。
以前の小容量のロータリースイッチは13年で寿命になりましたので、接点容量の大きいものなら、私のような使い方なら15年以上は持つと思います。ほぼ一生モノです。
さて次の懸案はCDトランスポートです。