2008年6月6日(金)
プリアンプSV-3に使われている6DJ8をネットで見ると、さまざまな互換球が紹介されています。
中でもRCAの6ES8、東芝の6R-HH2にとても興味があります。適価で市場に出てきたらぜひ入手したいと思っています。
4月に購入した互換球の一つTESLA E88CCは、ようやくコクのあるとてもいい音を出すようになってきました。
交換して最初に聴いたときは、コクはあるけれど音像がぼんやりしたように感じられました。
ここにきて、さすがにムラードの後継球としてサンバレーで紹介されているだけあって、マッキンC22に似た円やかさが感じられます。
いつものことですが1度や2度聴いただけでは本来の味わいは聞こえてきません。球のエージングとともに耳のエージングにも時間が必要なのです。
ジャンル違いですが昔読んだ天体の本に「望遠鏡で火星を見ると、数メートル先のたばこの火くらいにしか見えない。がっかりせずに毎日々々見ていると、次第に運河がうっすらと見えてきて、そのうち1メートル先のたばこの火くらいに細かなところも見えるようになってくる。」といった記事を思い出しました。
また、「キット屋店主のひとりごと」で、大橋氏が「購入したアンプの音が好みでないからと次々と買い替えるようなことをしないで、1年2年と時間をかけてじっくりと聴き込んで欲しい」とたびたび述べていますが、何か相通じるところがあるように思います。
ぱっと聴いただけの第一印象など意外と当てにならないものなのでしょう。工夫をしながらじっくりとというのが最近のスタンスになっています。
双璧として異論のないマランツ#7やマッキンC22にしても、一つの方向性を示しているに過ぎないと考えればいいのでしょうね。