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analog誌 Vol.19 春号

analog 2008年19号 あらかると

2008年3月24日(月)
季刊の「analog」誌 No.19春号です。

マランツvsマッキンの記事が二つあり、これを読みたいために購入しました。

マランツ社とマッキントッシュ社の生い立ちの違い。その後の米マランツ社の消滅。そのアイデンティティなど、興味深いものでした。

その中で日本メーカーへの痛烈な批判があります。

要約すると、「かつてのマランツも今に続くマッキンも、他社の傾向や流行などに関係なく自分たちの止むに止まれぬ信条でオリジナルを作ってきた。

日本のメーカーの一番の問題は、人のことばかり見て開発している点であり、だからいつでも似た製品ばかり作る。」というくだりです。

これは私も常々感じてきたことです。評論家めいた言葉は避けたいと思いますが、共感できる方は多いのではないでしょうか。

analog 2008年19号

米マランツはとっくに消滅してしまいました。日本マランツは全く別の会社です。

マッキントッシュは今も健在です。

マランツ神話は今なお健在で、オリジナルの#7は超ヴィンテージです。また、円やかな音質で極めて洗練されたデザインのマッキンC22もまた#7に劣らぬ人気です。

これらはプリアンプですが、パワーアンプの#8や275などは当時のアメリカらしくKT88やEL34を使用したプッシュプルアンプのせいか、シングルアンプへの嗜好度が高い日本ではプリアンプほどの人気はないように思えます。私としては大いに興味があるのですが。

analog 2008年19号

マランツのすっきりした音とマッキンの円やかな音の違いはボリュームの違いによるのではという記述があります。

マランツ#7は初期がクラロスタットの2連ボリューム。これが17000番台の後半から日本のコスモス製に変わり、中域の厚みのある音がフラットでワイドレンジな音になってしまったそうです。

これに対してマッキンは管球時代は一貫してCTS製のボリューム。これが太くて濃い味を出しているといいます。

確かにボリュームは炭素素子なので、電流が流れれば音は大きく変化するはず。これがすべてではないと思うがかなりの説得力はあるように思う。

analog 2008年19号

B級の身としてはヴィンテージにはまるで縁遠いのですが、本当によいものに興味が湧くのは自然なことでしょう。

プリアンプで音が変わるのか。実際におどろくほど変わります。

それもニューアンスの部分なので、好き嫌いに関わるからやっかいです。

聴き込んでいくほどヴィンテージの奥の深さに気付かされ、やはりマッキン(orマランツ)というところに集約されていくのでしょうね。

最近はアイテムに変化がなく記事が滞っていますが、カートリッジ「シュアー V15 type3」やJBLのスピーカー「LE8T」「4312」など。そしてプリアンプ「マッキンC22」なども秘かにねらっています。

これら中古の中でも特に古い時代の「良品」は良いものが適価で出たら即断即決が鉄則です。「次」はいつになるか分かりません。

 

 

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