2007年12月4日(火)
レコード芸術12月号を買いに行ったところ、何処も売り切れで、たまたま「いい音を選ぶ 2」を見つけたので買ってきました。
「10年後も定番」というのはその副題です。
内容は、「管球王国」誌や「analog」誌と似たようなものですが、両者がマニア向けであるのに比べて、こちらは初心者を多分に意識した内容になっています。
発行元が共同通信社ですので、あまり専門的な記事はありませんし、記事を書いた人は本当にアナログ盤を聴いているのだろうかと思われるような記述もありますが、「音盤に魅せられた男たち」や「アナログレコード」関連のいくつかの記事など、総じて結構楽しめました。
オーディオブームが去ってもう10年にもなり、国内のオーディオメーカーのほとんどはオーディオから撤退してしまいました。
この間、ブームにとらわれない本来のファンは、海外市場、特に中国で次々と生産される比較的安価な管球アンプに目を見張り、国内では中小メーカーの管球アンプキットも人気を博し、オークションを初めとする中古市場で昔はとても手の届かなかった高級機が中古で安価に購入できるようになり、かえって自分にとって本当に楽しめるオーディオとは何かを冷静に考えるようになりました。
限られた選択肢の中で、各々がかつての自分の夢を実現させてきたのだと思います。
このような中で、前出の「管球王国」誌などは、メーカーの提灯記事ではなく本音を語り、マニアの心を引き留め、ときに道標になって来たんだなあと思いました。
レコード芸術12月号も後日買いました。