2007年4月5日(木)
LPレコードを少しずつ増やしています。まだまだ少ないのですが、程度のよいものがあればこれからもどんどん購入したいと思っています。
中古市場では、1枚数百円からあるので懐にもやさしいのです。
全く同じ盤をCDとレコードで聞き比べてみると違いがよく分かります。CDは明るくはっきりとした感じ。でも、奥行き感はあまりない。
対してレコードは、あまり帯域は広くないように思えますが、情報量が多いので奥行きがありとても自然で生々しく聞こえるのです。
聴けば聴くほどレコードの表現の素晴らしさは心に染みるものがあります。ちょっと前までは、こんなにすごいものが店にあふれていたんですね。
今となれば時代に葬り去られたものの中で最も惜しいものの一つです。片面20分前後のLPの演奏時間も、集中して聴けるほどよい長さの鑑賞時間になります。
手軽さや取扱いの容易さではCDにかないません。
レコードをかけるときには、ジャケットからそっと取り出してターンテーブルに載せ、軽くほこりをはらい、そっとアームを下ろし、振動を起こさないように静かに聴くといった一連の「儀式」がつきものです。
これが今までのライフスタイルには合わなかったんでしょうね。この儀式そのものがレコード再生の楽しみだったことを忘れてしまったようです。
昔のものでも、良いものは良いし、楽しいものは楽しい。せめてレコード盤だけでももっと流通するようになればいいのですが。