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禁じられた遊び ワールドファミリーレコード 1970年

ワールドファミリーレコード レコード

2020年3月14日(土)
映画音楽を集めた8枚組+1枚のレコードセットがありました。1970年にトリオのステレオST-3500を購入した直後に買ったと記憶しています。

おそらく新聞広告などで見たのでしょう。当時の価格はもう覚えていないのですが、15歳の身としては一括で払える金額ではなく、分割で買ったように思います。

今回入手できたのがこれです。

タイトルは「ある愛の詩」です。

50年前(半世紀)のものですが持っていた方には一目でわかるセットですね。

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頑丈な紙ケースでできています。

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ワールドファミリーレコード株式会社はもう存在していないようです。

レコードは8枚+ボーナス盤1枚の9枚セットです。

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ご紹介するのはNo.3の「禁じられた遊び」です。ほかのレコードも懐かしくはありましたが、心に残っていたのはこの盤でした。記憶の中の曲はすべてこの盤にあるものでした。

ヨーロッパ名映画集となっていました。一番聴いたんでしょうね。男性はアラン・ドロン。

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クリックすると大きくなります。

製造元は日本ビクター株式会社となっています。

フランス映画、イギリス映画、イタリア映画、西ドイツ(当時)映画など、今ではほとんど見ることのないヨーロッパ映画が並んでいます。

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曲もよく覚えていました。50年前のレコードで、当時に聴いただけ。50年近く聴いていないレコードですが耳の記憶はすごいですね。

曲目はこちらです。

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「禁じられた遊び」を聴いて、当時同名の映画を見ました。「河は呼んでる」は当時は日本の曲だと思っていました。フランス映画の曲だったのですね。

「ムーランルージュの歌(1953年イギリス映画 赤い風車より)」は、フランスを舞台にしているイギリス映画で、解説に書かれている「幼い時の負傷で両足がなく、醜い小人(原文のまま)になったロートレックを演じたホセ・ファーラーは、膝で歩いて演技した。」というくだりは読んではっきりと思い出しました。

「鉄道員」は1955年イタリア映画で、禁じられた遊びと並んでギターによる映画音楽の代表曲で、これはよく覚えていました。

「ジェルソミーナ(1954年イタリア映画「道」より)」は、「主人公の大道芸人サンパノは、白痴女(原文のまま)ジェルソミーナを二束三文で買い、呼び込み係兼女房にしてこき使い古雑巾のように捨てる。何年かたって再びその町を訪れたサンパノは、ジェルソミーナの死を聞いて、初めてその純粋な魂を知り夜の海に号泣する」という悲しい解説もはっきり思い出しました。

耳だけでなく、若い日の目による記憶もよく覚えているものですね。

「モア(1961年イタリア映画「世界残酷物語」より)」もきれいな曲ですし、「真夜中のブルース(1957年西ドイツ映画)」も聴いたことがあるいい曲です。

買った当初は全部聴いた気がしますが、そのうち好きな盤しか聴かなくなってしまいますし、いつの間にか聴くこともなくなってしまうのがこの手のレコードかもしれません。

この中古盤も、50年も経ったとは思えないほど色あせもなくきれいなカバーと、新品同様のレコードでした。長期間ケースに入れられたままだったのでしょう。このNo.3レコードが入手できたことはよかったです。

もとの映画も見たくなってきました。アメリカ映画は、起承転結のはっきりした映画で、ヨーロッパ映画は起承転までで、問題提起をしてあとはご自身で考えてくださいという映画のように感じます。

 

 

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