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ラジオ技術 1969年10月号

ラジオ技術 あらかると

2020年4月2日(木)
また古い雑誌を入手しました。前から探していたもので、ラジオ技術1969年10月号です。

見たかったのは、表紙に写っているレコードプレーヤーの記事です。この雑誌は私が中3のときに購入した本で、当時の定価は220円となっていました。

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このレコードプレーヤの記事は見開き2頁だけでした。もう少し書かれていたと思ったのは、別の雑誌だったようです。その雑誌は何なのか全く分かりませんが見つけたいものです。

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プレーヤーは英国トランスクリプタ社製で、フォノモーターはフランス製の薄型となっています。

プーリー軸にクラッチがあり、レコード盤を交換するときはターンテーブルを手で止めて交換するとなっていました。

価格は当時で164,500円とか。使用した感想などが読みたかったですね。

私はこの本を当時は食い入るように見たようで、50年前に読んだ本なのに、いろいろなページをよく覚えていました。その中から気になったページをご紹介します。

まずはこちら。サンスイの広告ページです。あの中音域をコントロールできるプリメインアンプが載っていました。

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AU-777Dという型番だったんですね。当時はビクターのSEA(5つの周波数帯をコントロールできるイコライザー)が大ヒットしていましたが、サンスイからBASS、TREBLEに加えてMIDRANGEをコントロールできるアンプが出たのです。

従来は、中音域を持ち上げたいときは、低音域と高音域を下げる手法で等価になると考えられていたようですが、低音高音はそのままで中音域だけを持ち上げることによる効果はかなり大きかったようです。SEAでなくてもこれで十分と思った記憶があります。

次はこちら。なんと日立のHS-500です。いまでもヴィンテージとして10万円以上の値がついているスピーカーは、1969年にはもう市販されていたんですね。

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そして次は、今ならメイン中のメイン記事でしょう。上杉佳郎氏のプリアンプ製作記事です。マッキンC22とマランツ#7を比較したうえで、日本版(上杉製)マッキンC-22の記事を書かれています。

マッキンやマランツは、まねしようとしてできるものではありません。相当な技術力とセンスの持ち主だったことがうかがえる記事です。

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マッキンもマランツもアメリカ製のアンプです。当時は名前は知っていましたが、キンキンした聞くに堪えない音という訳の分からない先入観を持っていて、全然興味がありませんでした。

おそらく、評論家の誰かが言った記事を鵜呑みにしたのだと思います。両方のアンプともその素晴らしさは、このブログの過去のページに書いてあるとおりです。

当時の興味はこのSRPPアンプでした。当時の製作記事は6BQ5シングルアンプなどが一般的で、この不思議なSRPPという回路のアンプが素晴らしく良く思えたのでした。

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SRPPは真空管の時代によく使われたといわれる回路で、Shunt regulated push-pull amplifierの略です。等価的にはプッシュプルというより、プレート抵抗を真空管に置き換えたものだそうです。

後年に入手した、LUXKITのプリアンプA505がSRPP回路でした。このブログにも書いています。

このページを見たときはびっくりしました。写真の個性的な男性の顔をはっきりと覚えていたからです。この本で見たのだとは思いませんでした。

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このページもよく読みました。いわゆるマルチアンプでウーハーを中央に1台配置した3D方式です。後年の5.1chサブウーハー方式とは原理的には同じですが、指向性のない低音はウーハー1台で良いだろうという発想は似て非なるものです。

このページも覚えていました。記憶にあったのは、ミニスカートの女性の写真です。50年前の写真ですからねー。今見てもステキです。

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最後にこんなページがありました。オーディオ誌になぜかラジコン送信機の記事です。当時の有名な清水孝一著「デジタルプロポーショナル装置の製作」に出てくる回路よりはるかに単純な回路で驚いたものです。

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古い雑誌の楽しみは、当時の広告にもあります。ここには載せませんでしたが、ラックスのアンプ、ソニーのオープンデッキ、ナショナルのスピーカー、フォスター電機のフルレンジスピーカー、パイオニアのコンポーネントなど、博物館モノの製品がいっぱいあるのも興味深いものです。

 

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