2010年7月28日(水)
P650キットの1個を組み上げました。乾燥後にサンダー掛けと塗装をして完成です。
で、もう1個を組み始めながら、どんな音がするん?と聴きたくなってしまいました。
スピーカーも端子も仮付けです。吸音材も入れていません。ケーブルをつないで、クールジャズコレクションからビルエヴァンスのCDをかけてみました。
ベースの音が6.5cmと思えない音量でちゃんと聞こえます。ダブルバスレフは機能しているようです。
中高音も素直で聞き疲れしません。音のこもり感もなく、吸音材は入れなくても良さそうです。入れるなら最小の量で十分でしょう。
でも相変わらず音量は小さいです。300Bシングルでは最低でもボリュームを11時の位置まで上げないと鑑賞にはなりません。
背面のスピーカー端子は手持ちのもので、たぶん若松の通販で2個1,000円だったと思います。
ジャズはご機嫌で鳴ってくれました。クラシックもいけます。ヴォーカルはちょっと?でした。なぜか、ラジオのような奥行きのない音になってしまいました。
エージングが進めば多少は変化があるかも知れません。FEシリーズのようなクセがなく素直な音質で好感が持てます。この延長で口径10cmがあれば音圧もあり十分に実用になるでしょう。
PS. 7月29日(木)
残り1個を組んだので並べて聴いてみました。今回はLPレコード、ビル・エヴァンス「サンデイ・アット・ザ・バンガード」です。
300Bのボリュームは11時30分の位置にしました。このLPはスコット・ラファロのベースソロがふんだんにあって低音のチェックに持ってこいてす。
聴き始めてびっくり。難なくベースソロをこなしていきます。コーン紙は目で見て分かるくらいに振幅していますが、まだ余力がありそうです。
ベースは前面に、ピアノは中間に、ドラムスやシンバルはその奥にと、奥行き感があります。
位相が関係しているのかも知れませんが、違和感はありません。
音が前面に出てくるタイプではないのでうるさくありません。音は相変わらず小さめに感じますが、階下に行っても聞こえているのでそれなりに音量は出ているのでしょう。
このP650というユニットは、なかなか素性がいいようです。
音色に関して言えば、今まで家で試したユニット、FOSTEX FE-107E、コーラル10C-X50、ドイツ イソフォン、パイオニア PE-20、ナショナル20PW49Sの中ではPE-20に並んで最も好感の持てるユニットだと思います。
1時間あまりがあっという間に過ぎました。いつものようにチェビオットに切り替えてみると、音色は違和感がそれほどなく、これにもおどろきました。
しかし、チェビオットでは左手で弦を押さえる指を滑らせるときの音など、いろいろな細かなニュアンス(陰影)が聞こえてきます。ベースも部屋中に広がるような存在感があります。
それを6.5cmに求めるのはどだい無理な話で、ユニットの素直な音質に目を向けるべきでしょう。このシリーズで10cm以上の口径が出てくれば、使えるチャンスが飛躍的に広がると思います。