2025年2月13日(木)
昨年8月にパイオニアのチューナーF-777を購入して不動品だったことにがっかりしたのに、今度はトリオのKT-770というシンセサイザーチューナーを購入してみました。1983年ごろの製品です。
これはきちんと動作しました。
やはり、現状品という名のジャンク品をショップで買うより、今まで使っていたユーザーから動作品を買う方が、格段に信用できますね。
たまたま安価に出ていたのを見て、KT-770の口コミをチェックすると、クリアな音質で良いという評判が多かったので購入することにしました。
思ったより大きく、横幅はほぼフルサイズ(W=420mm)で、ずっしりと重いのが印象的でした。
とりあえずつないでみてFM局が受信できるのを確認しました。強度はフルスケールでステレオランプが赤くともっています。
ここで、気づいたことを3点ばかり書いてみます。
まず、FMのアンテナ端子が変な形です。このままでは一般的なF端子のケーブルの心線がゆるゆるで刺さってくれないのです。
ネットではPAL端子と出ていましたが、正式にはPAL端子ではありませんでした。PAL端子オス-F端子メスの変換アダプターが刺さらないという人がいました。
PAL端子にしては上記の画像の中心のメス端子の直径が小さすぎてオス側が入らないのです。
この時期(1983年前後)のチューナーにはDENONなど他メーカーでもなぜかこの端子を採用している機種があります。理由は分かりません。
形状的にはF端子の一種でしょうね。
F端子に取り換えてしまえばいいのですが、時間がかかるので面倒です。
そこで、F端子の心線を少し変形させて、ゆるゆるのメス側にきつめに刺さるようにしました。もう少し波型にしたいところですが、これで精一杯でした。
とりあえずこれでF端子のケーブルが接続できました。
2点目は、周波数表示のずれです。
地元局の78.0MHz ラジオ金沢が 78.6MHzと表示されています。受信は良好です。
別の地元局の 80.5MHz FM石川が 81.1MHzと表示されています。受信は良好です。
NHK FM 82.2MHzが 82.8MHzと表示されています。受信は良好です。
最初は、表示がおかしいのかと思っていました。3局とも周波数の高い方へ0.6MHzのずれです。
色々調べた結果、「教えてgoo」で「CATVから供給されているFM放送は、意図的に周波数をずらしてあります。チューナーは正常です。」というのを見つけました。
これは知りませんでした。
確かに私は「かなざわケーブル」というCATVのFM放送を受信しています。
CATVのFM放送の設備はレピーターなのでしょうね。同じ周波数で送り出すとどこかが干渉するのでしょうか、周波数をずらして送り出しているのでしょう。
チューナーの周波数表示は正常ということなのですね。今まではバリコンチューナーだったので気が付きませんでした。
そして、3点目です。
周波数表示部が斜め上からでは見えないのです。
正面からはきれいに見えますが、少し上から見ると表示部が隠れてしまいます。
周波数表示部は蛍光表示管を使っているのではっきりと見やすく、横や上下に角度をつけて見てもきれいに見えるのがメリットです。
表示部が奥の方にあるのでしょうね。少し上から見下ろすと見えません。これが惜しいですね。どうにもなりませんから、置く位置や角度を調整するしかありません。
数時間FM放送を聴いていますが、正常に聴けています。もう少し聞きこんでKT-7700との違いを確かめたいと思います。
<続きます>
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