2006年11月25日(土)
真空管アンプは、TU-880(6BQ5シングル)にしてもSV-501SE(300Bシングル)にしても基本的にパワーアンプなのです。
CD出力をダイレクトにつないでも音は鳴るけれど、入力切替が結構煩わしいので、セレクターが欲しくなります。
アナログプレーヤーをつなぐならイコライザーも必要です。それでいっそのこと、プリアンプが欲しくなってきます。画像はLUXキットのプリアンプA505で、これも借り物です。
1980年ごろのもので当時の価格は59,800円。メインアンプのボリュームは最大にして、プリアンプのボリュームで音量を調整します。
シリーズとなるパワーアンプは発売されませんでした。
パネルの表情はあまり洗練されたものではありませんが、ミュートスイッチ、サブソニックフィルター、トーンコントロール、トーンOFFスイッチ、モノラルスイッチ、バランスボリューム、セレクタースイッチがあり、メーカー製らしく、プリアンプとして必要十分な機能を備えています。
気になる音質は、ラックストーンそのものでしょう。真空管にもよりますが、ややまったりとした濃厚な感じの音です。
セレクターとしてもとても使いやすく、トーンコントロールが付いていますが、回路をディフィートすると明らかに「もや」が晴れたように音質がきれいになるので、通常はトーン回路を外しています。
こうなるとトーンコントロールはなくてもいいのかも知れませんね。
もっと高級なアンプと比べても決して悪い音ではありません。ヴォーカルがよく前に出てきます。結構メリハリもあります。
Phono系はイコライザーとMC昇圧トランスが内蔵されている珍しいモデルで、イコライザーの初段12AX7をテレフンケンに差し替えてみると、音がすっきりして低音から高音までよく延び、真空管のいい味が出ています。

