2007年6月19日(火)
LUXKITのプリアンプA505が来てすぐレコードをかけてみると、左チャンネルの音が出ないことがあるのに気づきました。
ショップに点検をお願いしたところ、何と「トーンバイパススイッチ」が基盤にハンダ付けされていなかったことが判明。
キット組立品を購入した場合は、入念にハンダ付けチェックをしましょう。また、膨らんだケミコンは寿命がきていますから注意です。
アンプが戻ってきたので早速レコードをかけてみました。
以前はトーンコントロールをはずした方がすっきりした音だったのに、今度はトーンをはずさなくても音質はすっきりしたままです。
ただし、トーンを入れると音量がやや下がります。これはCR型トーンコントロール回路の増幅率を調整できれば解決します。
ボリュームやスイッチにガリはなくいい状態です。以前は効かなかったMONO・STEREO切替スイッチもきちんと動作するようになっていました。
その音ですが、中高音にやや特徴がありますが、問題なくいい音です。
中高音は真空管独特の音色で、ずっと石のアンプを聴いてきた方には初めは違和感があるかもしれません。
でもすぐに音に慣れて、石のアンプとは違う真空管の良さに気付くでしょう。2時間あまりCDとレコードをかけて聞き比べてみました。
CDはCDの音、レコードはレコードの音と、今回ははっきり聞き分けられました。
私がリファレンスにしているサリナ・ジョーンズのLP「アイ・ウォント・トゥ・ノウ・アバウト・ユー」では、オールドタンノイとは思えないメリハリのきいた音が飛び出してきます。
また、五嶋みどりのCD「パガニーニバイオリン協奏曲第1番」では超絶技法のバイオリンの泣きがとても素晴らしく、2時間があっという間に過ぎてしまいました。
A505が来たことで、プレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ、オールドタンノイという真空管システムがどうにか形になり、今までプリ代わりに使っていたトランジスタアンプからはコードがはずさました。
これからは心ゆくまで真空管サウンドを楽しめます。