2008年4月18日(金)
ようやく2回目の試聴の時間がとれました。今日聴いたのはビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビー」とアメリンク「ザ・ベスト・オブ・アメリカ」です。
ジャズを聴いたときにシンバルの響きがとても細かく聞こえ、JBLのようだ思ったのは、アメリンクを聴いて音の粒だちがとても滑らかで、きめ細かいための誤解と分かりました。
特にきめの細かさは素晴らしく、音のピントがきちんとあっています。音量を絞っても歌詞がぼけずにちゃんと聞こえるのです。
繊細というのとはちょっと違います。線は細くならず、中低音も太くはないけれどしっかりしています。このあたりがマランツならではの絶妙さなのでしょう。
マッキンC22のコクやまろやかさとは違った傾向の音色です。音場の広がりや力強さはそれほどではないように思います。
音のきめの細かさや滑らかさは本来真空管の特徴なのですが、#7の音はなかでも特に素晴らしいと思いました。
プリをサンバレーSV-3・SV-6につなぎ替えてみると、急に音のピントがぼけたように感じました。
ただ、ピント以外では特に遜色なく感じられ、マッキンC22からつなぎ替えたときのような味気なさは感じられませんでした。
マランツかマッキンかとなると、さすがに両雄の貫禄です。入手できるものなら両方ともとしか言いようがありません。味気なさは慣れますが、ピントのあった音は尾を引きそうです。
電源スイッチ(右端)がスライド式とは珍しい。ただし感触は悪くない。