2007年3月12日(月)
MM型より音がいいと言われるMC型カートリッジ。
オーディオが全盛期だった80年代は、高価なMCカートリッジは高嶺の花でした。それに加えてMC型は出力電圧が0.5ミリボルトとMM型の1/10しかないので、アンプにつなぐには高価なヘッドアンプか昇圧トランスが必要だったのです。
そんなこともあって今回初めてMCカートリッジを使うことができました。
ごく微小な電流を扱いますので、周囲のノイズレベルの方がはるかに高いため、いかにノイズを抑えるかが課題で、総じてMC型のS/N比が低いのはこのような理由によります。
画像はDENONの昇圧トランスです。またしても友人のご好意により譲っていただいたもの。理屈はともかく、聴いてみました。
DENON AU-320
PASS(MMモード)とMC(3Ω、40Ωの2モード)の3回路切り替え。
2系統の入力端子。3重のシールド。
サイズ:97Wx65Hx155D(mm)
重量:800g
言葉で言い表すのは難しいのですが、音の一つひとつが力強く、小さな音もちゃんと聞こえます。
ヴォーカルは生々しく、それでいて音がきつくはありません。確かに素晴らしいです。
音ではなく音楽が楽しめます。ただ、レコードなら何でもいい音かというとそうではなく、良い旋律、良い声、良い録音と3拍子揃っているときが最高です。
でも、同じ内容の盤ならCDよりもレコードの方が優っているのは確かなようです。
CDの方が優れているのは、好きな曲だけを選んで聴きたいときの操作性、多少のほこりやキズがあっても演奏に支障がない、片付けと収納の容易さでしょうか。
双方のメリットを比べて良いとこ取りをするのがいいでしょうね。