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LM3886 中国製パワーアンプの内部画像

LM3886アンプ LM3886

2025年8月12日(火)

2011年に購入した中国製LM3886アンプの内部を見てみました。

理由は長くなりますが、近いうちにパイオニア S-N901-LRシリーズのスピーカーを購入したいと思い、このスピーカーのインピーダンスが4Ωだったので、LM3886が4Ωに対応しているのか、また、この中国製アンプには放熱器が見えなかったので構造を確認するためです。

次は購入した時のヤフオクの内部画像です。

LM3886

購入後、初めて蓋を開けました。まずインピーダンスの方は、データシートを見ると負荷は最小で4Ωとなっていましたので大丈夫なようです。

そして4Ω出力だと大きな電力が流れるので、放熱器がどうなっているかを確認しました。

表側は六角ビス2本、裏側はプラスビス2本を外すと上蓋が外れます。整然と配線がされています。

中国製LM3886アンプ

トロイダルトランスにはきちんとカバーが掛かっています。縞模様はケースのスリットからのホコリの跡です。

向かって右側の配線が入出力のケーブル。左側の配線が電源ラインで、トロイダルトランスからの青色のAC出力が基盤の左側から入っているのが見えます。

平たい黒いICがLM3886です。RとLの2個がアルミケースにビス止めされているのが見えます。放熱器ではなくケースに止められていました。

LM3886の放熱

ケース自体はかなり大きいです。ケース全体の表面積は約1,470㎠ですから、面積だけ見れば十分な数字に見えますが、放熱効果はLM3886周辺だけでしょうから、フィンのあるヒートシンクの方が効率は良さそうです。

※ヒートシンクの設計は大変難しいので私には理解不能です。また大きなヒートシンクが入る場所はなさそうです。

そのせいか、LM3886のMAX出力は4Ω負荷の場合68W出るそうですが、このアンプの場合は確か8Ω負荷で片ch17W程度に抑えていたと思います。

4Ω負荷なら30W以上になるかもしれないので、音量は抑えるか、様子を見てダミーの4Ω10Wぐらいの抵抗をスピーカーに直列に入れた方が良いかもしれませんね。

とりあえず4Ω負荷まで大丈夫なことと、放熱の状態には注意が必要なことが分かりました。

蓋はまず開けることがないので、各部の様子を画像に納めました。

入出力部

LM3886アンプ

AC100Vの入力部

LM3886アンプ

ボリューム部 100kΩ

LM3886アンプ

電源スイッチ部

LM3886アンプ

基盤

LM3886アンプ

そういえば、このアンプは差し替え可能なオペアンプが内蔵されています。次の赤丸のICがそうです。

NE5532Pと書かれています。ソケットがついているので他のオペアンプと差し替えて音の変化を楽しむことができます。すっかり忘れていました。

オペアンプ

基盤の反対側は電源部 電解コンデンサが2個とその左下にある黒いものはブリッジダイオードでしょうか。

LM3886アンプ

基盤中央部にディレイ(遅延)リレーがあります。スイッチオンで1秒ほど遅れてリレーが働き、スピーカーに出力が流れます。

LM3886アンプ

意外としっかり作られていますね。これが300Bシングルパワーアンプの音を超えた名前も型番もないLM3886アンプです。

今ではこの中国製アンプは市販されていないようですが、一時期は大量に出回っていましたね。今なら基盤部だけでも当時のアンプの価格と同じくらいします。

LM3886はかなり古いICだと思いますが今でも現役の高音質なICです。

 

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