2021年11月13日(土)
初冬のような寒さが続いています。部屋でじっくりとジャズを聴く季節になりました。
1999年発行なので、もう22年も前の雑誌ですが、音楽之友社「完全新版モダンジャズ名盤500」という本を時々引っ張り出しては読んでいます。
これは、私が初めてジャズのCD「ワルツ・フォー・デビイ」を買った後に、ジャズのことをもっと知りたいと思って買った本です。
正直、ジャズは敷居が高かったです。クラシックは、良い入門書を読むと結構すぐに馴染めたけれど、ジャズは、そもそもアーティスト名がわからない人ばかりで、取っ掛かりがつかめないんですよね。
20年の間にいいいなと思うジャズCDやLPレコードを少しずつ集めました。モダンジャズなので、50年代が中心です。
で、またこの本を引っ張り出して来て読むと、わかるページ、興味を引くページがいつの間にか増えているんですよね。
でもまだまだ知らないアーティストのほうが断然多いのです。
特に、アーティストの「人となり」を読むと、さらに興味が湧いて曲を聞きたくなってきます。この人はこんな演奏をすると書かれていると、それを聴きながら読みたくなります。
今はいい時代になりました。
Youtubeで検索すると、まず出てきます。
昨夜は、一人ひとりをYoutubeで検索して曲を聴きながら本を読んでいました。
そして、ローランド・カークという人の演奏に惹きつけられました。
3本のホーンを同時に吹いたり、同時に鼻で笛を吹いたりする風変わりな演奏の方に目が行きがちですが、その演奏を聴いていると、とても素敵なジャズなんですよね。
素敵という表現はおかしいですが、美しい音色、リズミックな即興演奏、素敵以外の言葉が見つからないです。彼が吹くフルートなんて、とても美しい音色で感激します。
そして、息継ぎをしていないかのような絶え間なく音を出し続ける演奏に目を見張ります。調べたところ循環呼吸という技法を使っているそうです。
パソコンからUSB-DACを通してオーディオで聴いています。
私が見たのはこちらです。
ローランド・カークは1935年8月7日生まれで、存命なら86歳ですが、残念ながら1977年12月5日に42歳で逝去されています。
50年代に活躍したジャズマンは総じて若くして亡くなる方が多いようですね。
今ではもう聴くことができない曲を、スマホでも手軽に聞けるYoutubeのようなサイトこそ、ジャズ入門にはうってつけだと思います。
クラシックなら今でもどこかの演奏家の曲を聴くことができますが、即興演奏のジャズは、本人の演奏しか聴くことができないので、こういう音源はとても貴重です。
私はクラシックから先に入ったので、今でもクラシックのCDの方が断然多いです。でも、これから先の晩年はジャズをもっと楽しみたいと思っています。