2011年1月10日(月)
PCオーディオを聴くのに、手持ちのサンバレーSV-501SEと借りているマッキンMC30の両方を自然に使い分けていました。
マッキンの音は、適度なコクと厚みがあり、それでいて重くなり過ぎない軽やかさもあってさすがです。聞き飽きることがありません。
真空管は懐かしい柔らかい音がするというのは間違いです。うまく設計された真空管アンプのダイナミックさ、繊細さ、その味わい深さは何物にも代え難いものです。
マッキンのパワーアンプと言えば、普通はMC275の方を思い浮かべます。KT88のMC275は復活、再販売されています。
でも、このMC30もとてもよい味を出しています。電源は全波整流管5U4Gを使用し、出力管は6L6プッシュプル。12AX7を2本、12AU7を1本、12BH7を1本使用しています。
MC30の回路図がないのでMC275の回路図を参考にすると、初段12AX7、位相反転段12BH7、電圧増幅段12AU7、ドライブ段12AX7、出力段6L6という構成なのでしょうか。出力はちょうど良い30Wです。
マッキンは独自の回路構成を取っていて、特に出力トランスは真似のできるものではありません。
このような素晴らしい音を出すアンプを最初に設計した技術者は、ずば抜けたひらめきを持っていたのでしょう。
スピーカー端子は古典的なねじ式です。省スペースで無駄なコストもかからず、それでいて4Ω、8Ω、16Ωに対応しています。入力はRCA端子があります。
翻ってウチのSV-501SEは、マッキンに比べるとすっきりした音がします。
これはこれで良い音で気に入っています。PCと真空管アンプは意外にもとてもマッチしています。サンスイα607の出番がなくなりました。