2007年12月28日(木)
かつて、マニアの人気を二分したプリアンプ、マッキントッシュC22とマランツ#7。
画像はマッキントッシュC22オリジナルです。製造は1962年ごろでしょうか。シリアルナンバー45A××。Made in USA 117V仕様のヴィンテージです。
マッキントッシュC22は、とても端正な顔立ちで、スマートな姿です。
シルバーと黒のツートンで、超レトロなモデルですが古さを感じさせません。

これも友人からお借りしたもので、とてもとても私B級が購入できるものではありません。外観は割とコンパクトなものですが、この存在感は何なのでしょうか。


音色は、現代のレンジの広いさわやか系のアンプとは対極をなすものでしょう。レンジはそれほど広くはありません。どちらかというと中音域を中心にまろやかな音色です。
しかし、低音は非常に力強く、スネアドラムや高域のハイハットのはっとするような表現力には、ただ者ではない何かを感じさせます。
意外とコンパクトなのにおどろきました。さっそくレコードを聴いてみました。
コクのあるまろやかな音色は、うっとりとして聴き入ってしまいます。
どれだけ聴いても聴き飽きません。
私としては絶賛した内容です。
ハッとする表現、ぞくっとする感覚。
これを感じさせてくれるアンプは現代にはあるでしょうか。
マッキンらしさを感じさせてくれる素晴らしいプリアンプでした。
外観も、60年代を感じさせるレトロなものでありながら、これが逆に斬新さを感じさせるあたりは本物の魅力なのでしょう。

画像右端にパワースイッチが見えます。位置としてはフロントパネルの中央よりやや左側になります。

まさにマッキンの顔ですね。
マッキンのパワーアンプも後日貸してもらいました。
MC275ではなく6L6プッシュプルのMC30です。
そのようすはまた改めて書きます。

C22の背面です。
意外とさっぱりしていますね。

リスニングルームのようすです。
お気に入りのチェビオットと300Bシングルアンプ。
イコライザーアンプとラインプリアンプも管球です。

仕事でオーディオに携わってきた方や、永年のマニアの方が、こぞってレコード&真空管アンプに回帰されています。
さわやかな音、耳あたりの良い音は、慣れてしまうと感激がなくなってしまいがちです。
レコードや真空管アンプは、奥行き感のある音、情報量の多い音といった言い方がされますが、これに加えて時折、はっとする表現、ぞくっとする感覚が感じられ、その刺激を味わいたいがために聴いていると言ってもよいと思います。

